しんぶん赤旗 2005年7月16日
人工島「事業点検」改ざん
福岡市長に質問状
福岡市の人工島について、1999年の「事業点検」で、博多港開発が実際は200億円の赤字だった収支試算を改ざんしていた問題が明らかになりました。日本共産党福岡市議団(宮本秀国団長、6人)は14日、山崎広太郎市長に対し、質問状を提出しました。回答期限は24日。
これは、一部新聞が、ケヤキ・庭石事件をめぐり、博多港開発の経理担当幹部が福岡地検に対して供述し、また公判でも証言したと報道したもの。それによると赤字の報告書を提出した後、市港湾局の指示を受け、借入金の支払い金利を低く設定して黒字に変更、さらに土地売却益を水増しして四十三億円の黒字にして提出したというものです。この黒字は人工島事業継続の根拠となりました。
党市議団は、証言の内容は極めて重大で看過できないとして、徹底糾明すべきだと指摘。「市上層部も把握していたはず」との報道もあり、山崎市長の関与も明らかにする考えです。
質問状は、1)赤字の収支報告書の内容と改ざんの経緯、2)港湾局による改ざんの指示の有無、3)市長の関与、4)市工区の収支試算の改ざんの有無、5)関係文書の公開−などについて回答を求めています。
申し入れには中元弘利助役が応対しました。