しんぶん赤旗 2002年5月23日
市工事で前副議長ら有罪判決
癒着構造の解明を 党福岡市議団が声明
日本共産党福岡市議団(宮本秀国団長)は二十日、市発注工事をめぐる贈収賄事件で前市議会副議長、前総務企画局長が相次いで有罪判決を受けた問題で「今こそ、公共事業をめぐる政官業の構造的癒着の徹底解明を求める」声明を発表しました。
市議会の「公共工事不正再発防止等調査特別委員会」に百条権限を付与し、木山光蔵前局長、浜田雅之前副議長とあわせ、公判で行政の組織的関与を示唆する重要な証言を行った志岐眞一元助役などの証人喚問を行うことを要求しています。
河本建設贈収賄事件の判決は、前局長が河本建設から四年間に八百万円の資金提供を他の公共工事とも関連して受けていたことを指摘しています。また、副議長あっせん収賄事件では、一部議員への公共工事の設計金額の漏えいが常態化していた疑惑が問題となっています。汚職腐敗のおおもとに政・官・業の構造的癒着があることは明白です。
山崎市長は、これらの事件が個人的問題との立場を変えていませんが、行政が汚職事件に組織的に関与していた問題を解明することが求められています。声明は「市民の信頼回復へ、市長と市議会が真摯(しんし)に取り組むことが重要」と述べています。
同市議団はあわせて、「開発破たんした人工島事業への新たな税金投入は許されない」とする声明を発表しました。