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議会報告

2025年予算議会

学校給食無償化、体育館エアコン、不登校問題を問う

2025年3月5日 綿貫康代市議の補足質疑

綿貫康代 議員

日本共産党の綿貫康代市議は、2025年3月5日に福岡市議会の代表質疑の補足質疑に立ち、学校給食無償化の4月からの実施、エアコン整備を行う学校体育館の断熱化、フリースクールへの補助などを求めました。

市民の長年の運動と共産党の論戦が実を結び学校給食の無償化が実現しました。しかし市は新年度、4月からではなく2学期から無償化を実施しようとしています。給食費徴収などのシステム改修を理由にしていますが、大阪市などはシステム改修を行わずに暫定対応で無償化をすぐに実施しています。綿貫市議はそのことを指摘し、物価高騰で苦しんでいる子育て世帯を支援するためにもあらゆる手段を使って4月から無償化をするべきだと求めました。あわせて、無償化で量や質の低下を懸念する声がでていることを紹介し、オーガニック給食の実現を含め学校給食の質や量の向上を行うべきだと要求しました。教育長は4月からの無償化実施は冷たく拒否。一方、質と量はしっかり確保すると答弁しました。

福岡県建設労働組合や新日本婦人の会などのみなさんと共産党市議団で構成されている「公共施設を考える会」が毎年行っている学校施設調査(学校ウォッチング)で現場から強い要求が出され、共産党として議会でくり返し求めてきた学校体育館のエアコン設置が今年度より開始されることになりました。これまで市は「体育館は断熱されていないため効果がない」という理由でエアコン設置を拒んでおり、共産党は断熱改修も行ってエアコン設置をと求めてきました。しかし今回、市は断熱化をせず、人の居る体育館の下の方だけを温度調節する方式で進めようとしています。綿貫市議は、断熱化しない場合はエアコンの効果が薄く電気代もかかることを国の資料なども使い指摘し、過去に市がその場しのぎで普通教室に設置した扇風機が無用の長物になった事も示しながら、断熱を施した上で真に効果があるものにすべきだと要求。また、避難所にもなる学校体育館には災害時の非常用電源を確保すべきだと求めました。教育長は「短期間で設置できる」と言い訳に終始し、体育館の断熱化に背を向けました。

福岡市の不登校児童生徒数は2023年度、5177人と過去最高となりました。綿貫市議は、行き過ぎた管理や競争で学校が息苦しい場となっており、これが学校から子どもたちを遠ざける要因になっていると指摘。全国知事会からも疑問の声が出ている「全国学力テスト」に参加し続ける市の姿勢を批判しました。また、市が策定中の「第3次教育振興基本計画(案)」では「目指す人間像」を示していますが、その理想を押し付けることは、チャレンジしたくてもできずに苦しんだり、傷ついたりしている子どもたちにストレスを与えていると指摘。子どもたちの発達する権利、教育を受ける権利を保障する義務を遂行することが教育行政の役割であり、子どもの権利条約や日本国憲法に即した学校教育へ転換するよう求めました。その上で、不登校児童生徒の受け皿となっているフリースクールの運営と保護者負担の軽減のために補助を行うよう要求しましたが、教育長は「県が行っている」と市独自支援を冷たく拒否しました。


2025年度 代表質問(2025年3月4日 倉元達朗議員)

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