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政策と活動|特集

しんぶん赤旗 2004年6月26日

人工島事業で特別背任

福岡市元助役を逮捕
自民 元衆院候補らも共犯で

福岡市が出資する第3セクター「博多港開発」が建設中の人工島事業で大量のケヤキ・庭石を購入した疑惑で、福岡県警東署捜査本部は25日、商法の特別背任容疑で元福岡市助役の同社前社長志岐真一容疑者(66)ら2人を逮捕しました。また、元福岡市議で自民党の元衆院選候補者の西田藤ニ容疑者(52)ら7人を共犯などの疑いで逮捕しました。

調べによると、志岐容疑者らは同容疑者が社長在任中の1999年から2000年にかけ、西田容疑者らの利益を図るため、人工島事業用として、ケヤキ300本を具体的な利用計画もなく計3億1500万円で購入し、同額の損害を博多港開発に与えた疑い。

取引には西田容疑者のファミリー企業が介在。捜査本部は、ケヤキの買い入れは同容疑者側の利益を図る目的だったと判断しました。

博多港開発の被害は、ケヤキ400本、庭石1万トンの計約7億7千万円に上るとみられており、捜査本部は残るケヤキ100本と庭石分の被害についても追及します。西田容疑者は、過去に自民党から二度衆院選に出馬し落選。転売益が選挙資金に充てられたとの見方もありますが、不正な利益の使途などを含め、事件の全容解明を進めます。

この問題では、福岡市や市議会、市民団体が志岐容疑者らを刑事告発。捜査本部はこれまで、同社など関係先70カ所を家宅捜査し、約2万点に及ぶ関係文書を押収するとともに、延べ1100人から事情を聞いていました。


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