しんぶん赤旗 2005年7月28日
人工島点検改ざん問題真相究明へ徹底調査を
市回答うけ、党市議団が声明発表
福岡市の人工島事業の「点検」(1999年)で博多港開発株式会社の200億円赤字試算が改ざんされた問題で、日本共産党福岡市議団の質問状に対して福岡市が回答しました。これを受けて同市議団は25日会見し、「まともな調査を行ったとは思えず、真相究明のための徹底調査を要求する」との声明を発表しました。
「人工島点検改ざん問題」は、一部新聞が、博多港開発の経理担当幹部の証言として、赤字の報告書を市港湾局の指示を受けて黒字に変更したと報じたものです。
「改ざん」に山崎市長が関与したかどうかについて、市長は回答を避けました。
回答は、事業費や金利等を高めに設定した場合の「シミュレーション」だったとして200億円の赤字試算があったことを認めました。また博多港開発と市港湾局が赤字試算について「協議を行った」と述べています。
日本共産党市議団は、実際は赤字だった収支試算を黒字に改ざんし、それを根拠に人工島事業の採算が確保できるとして事業継続が決められた問題点を指摘し、「二重三重に市民をだまし愚弄(ぐろう)するもの。改めて抗議する」と批判しました。
そして「真相と市長責任の究明に力を尽くす」とのべ、市議会の「公共工事不正再発防止調査特別委員会」などで徹底調査と審議を行うよう求めました。
(写真)記者会見する日本共産党福岡市議団の6議員=7月25日、福岡市役所