しんぶん赤旗 2004年1月12日
30人学級の実現を早く 市教育長に申入れ
日本共産党福岡市議団(宮本秀国団長)は九日、福岡市の西山陽雄教育委員長、生田征生教育長に三十人学級の実施を申し入れ、懇談を行いました。
申し入れは、子どもと教育をめぐる深刻な状況のなか、三十人学級の実現が国民的な要求となり、三十四道府県、三政令市が何らかの形で少人数学級を実施し、署名が県下四十万人、市議会にも請願が出されていると指摘。昨年、文部科学省が自治体独自の少人数学級実施を認めたのに続いて、「指導方法工夫改善定数」等の加配を少人数学級に活用することを認める方向を打ち出し、県教育長も市町村が担任外教師を担任にすることを認める答弁をしています。
党市議団は「同和教育推進補充」「学力向上補充」加配など今ある制度のあり方を見直し、新しい制度を設けることも含め、市独自でできるところから即時実施するよう強く要求しました。
教育長は「人と予算がなければできないことだが、国と県が姿勢を変えたことは大きい。我々も引き続き、考えていきたい」と述べました。