議会報告
2025年予算議会
福岡城天守調査をただし、高齢者乗車券拡充と道路陥没事故防止について求める
2025年3月6日 倉元達朗市議の補足質疑

歴史的根拠なく巨額の費用をかけた福岡城天守調査は浪費だ
福岡市は発掘や文献調査など合わせて約6000万円もの税金をかけて福岡城天守の調査を行おうとしています。しかし、この調査は「福岡城に天守があった」という特定の学説に立ったものであり、科学的根拠も歴史的根拠もないものです。倉元市議は、今回の調査では、天守の存在も外観も構造もわかるものではなく、浪費であると指摘。また、このような調査を行うのは髙島市長が天守の復元に前のめりになっているからに他ならず、これを強硬に進めることは、福岡城の復元ではなく「髙島城」の築城になると批判し、天守閣ありきの調査予算の削除を要求しました。あわせて、復元とはかけ離れたやり方で巨額の税金を使っておこなう「福岡城 幻の天守閣ライトアップ事業」はやめるべきだと求めました。
高齢者乗車券の上限額や所得制限をなくし、高齢者支援つよめよ
所得200万円未満で70歳以上の市内在住高齢者に交付される高齢者乗車券は、年間1万2千円が上限額となっていますが、その金額は2001年から全く変わっていません。市は、この制度は高齢者の社会参加促進のためといいますが、実際には家計を応援するものにもなっています。倉元市議はこのことを指摘し、物価高騰のもとで生活が厳しくなっている高齢者の現状を具体的に告発。上限額や所得制限がない高齢者交通支援を行っている他都市の例を紹介しながら、高齢者乗車券の拡充を求めました。市長は「持続可能な制度とする」と言い放ち、拡充を冷たく拒否しました
下水道管の点検・調査を抜本的に増やし、道路陥没未然に防げ
埼玉県八潮市の下水道管の腐食による道路陥没事故はインフラの老朽化がもたらす危険や住民への影響の大きさを見せつけています。福岡市では2023年度の下水道管の破損が原因で発生した道路陥没は62件。八潮市ほど大規模なものはありませんが、時と場合によっては大事故につながるものであり、陥没を起こさせない対策が必要です。倉元市議は質疑のなかで、福岡市の下水道管の点検・調査の量が10年前と比べて減っていることを指摘。計画を見直して予算を増やし、点検・調査の量を抜本的に増やすよう求めました。市長はしっかり取り組むことを約束しました。