トップ > 議会報告 > 2024年度決算特別委員会> 舞松原地域の水害対策、子どもの貧困対策と保育環境の改善求める

議会報告

2024年度決算特別委員会

舞松原地域の水害対策、子どもの貧困対策と保育環境の改善求める

2025年9月22日 綿貫康代市議の総会質疑

綿貫康代議員

2025年9月22日、日本共産党の綿貫康代市議は2024年度決算特別委員会の総会質疑で、水害が繰り返されている東区の舞松原地域での抜本対策や災害見舞金などの支援、就学援助の充実や直接支援も含めた子どもの貧困対策の抜本的見直し、保育所における1歳児の5:1の職員配置を実現するための独自支援や保育所調理員の処遇改善などについて求めました。


東区の舞松原地域では水害が繰り返されており、早急な対策が求められています。綿貫市議は2年前の9月議会でこの地域の水害について取り上げ、抜本対策を求めていましたが、今年8月9日から12日にかけての豪雨によってまたもや道路冠水や家屋への浸水被害が発生してしまいました。綿貫市議は、住民生活へのダメージも含めた被害の正確な実態把握を行うとともに、水害を防ぐための雨水流出抑制など抜本的な対策を行うことを求め、あわせて災害見舞金の対象となっていない床下浸水被害に対する市独自支援に直ちに取り組むよう要求しました。市長は床下浸水被害への支援をするとは言わず、舞松原地域での具体的な水害対策については触れずじまいでした。


厚労省の調査によれば、9人に1人の子どもが貧困状態にあり、特にひとり親家庭では4割を超えます。福岡市は子どもの貧困対策として民間の子ども食堂への支援などを行っていますが、予算も規模も少なく、子どもの貧困の実態調査についても不十分です。綿貫市議は東京都世田谷区が「生活貧困層」という指標を導入して子どもの貧困対策に特化した実態調査をおこない、それをもとに計画を立てていることを紹介。市として実態をつかみ、解決のための計画を立て、支援が届くように、子どもの貧困対策の抜本的見直しを図るよう求めました。あわせて就学援助の不十分な実態について告発し、援助を受けられる所得の基準を引き上げ、対象項目を拡充し、物価高騰に合わせた増額など行うよう要求。市長は現在行っている施策を強調するのみで、抜本的見直しには背を向けました。


保育所調理員は、食物アレルギーの子どもや宗教食への個別対応、0歳児の一人ひとりの発達に合わせた離乳食づくり、障害を持った園児や体調不良の園児への個別対応など、保育士と同じような責任や負担があります。それにもかかわらず、国の公定価格の違いによって給与や手当てに保育士との格差があり、現場ではおかしいとの声があがっています。綿貫市議は市が行っている保育士への家賃補助や奨学金返済補助が保育所調理員には適用されておらず、国と同様に市も保育所調理員を差別していると批判。保育所調理員の処遇改善を国に求めるとともに市独自に調理員への補助を行うことを要求しました。あわせて保育所の1歳児の配置基準が5:1に改善されたにも関わらず、加算を受け取るためには高いハードルを乗り越える必要がある問題を指摘し、国にハードルの引き下げを要求し、実現するまでは市独自の支援を行うよう求めました。市長は国任せの無責任な態度をとり、市の保育所調理員差別についても容認しました。

>>>「2024年度決算特別委員会」トップへ戻る

>>>「議会報告」一覧ページへ戻る

政策と活動
議員の紹介
トピックス
議会報告
市議会ニュース
リンク
お問い合せ

↑上へ