2021年9月議会
9月議会を終えて
2021年9月22日 日本共産党福岡市議団
議案提案権を活用し個人情報保護条例改正案を提案、市民と野党の共闘が前進
福岡市の9月議会が開かれ、13日に採決が行われました。わが党は議案提案権を活用し、本人が知らないうちに自衛隊などに個人情報が渡ってしまわないようにする個人情報保護条例の改正案を提出しましたが、自民党・公明党などの反対で否決されました。しかし、本会議や委員会で活発に審議が行われ、わが党だけでなく、市民クラブと緑・ネットが賛成しました。市政の課題で市民と野党の共闘を前進させた重要な成果です。
個人情報保護条例の一部を改正する条例案についての提案理由の説明（2021年9月3日 山口湧人議員）
市独自の経済支援の運用改善や公立夜間中学の設置を実現
髙島市長が提案した補正予算についてわが党は議案質疑を行いました。
コロナにより売上が減少しながら国の支援が受けられなかった業者に対する福岡市独自の支援について、国の不支給通知が全く出されないために市の支援が受けられないという事態が起きています。この間わが党は福岡県建設労働組合のみなさんと一緒に市と交渉を行うとともに、議案質疑でも改善を求めました。その結果、市の運用改善を勝ち取ることができました。
また、市民団体のみなさんが長年求めてきた公立夜間中学校の設置が決まり、補正予算に計上されました。わが党も早くから設置を迫り、国へも直接支援を要求するとともに、毎年予算要望などで市長・教育長に求めてきました。議案質疑では、希望者が全員入学できるように対応し、関係団体との協議会を設置して意見を聞くように求めました。教育長は「個別に意見を伺う」と答弁しました。
補正予算のこれらの部分についてわが党は賛成を表明しましたが、他方で、同予算の中には、「天神ビッグバン」の一環である道路（天神通線）延伸の用地買収や破綻した人工島事業への税金投入などが含まれており、わが党は反対しました。
コロナ禍での中小業者支援、公立夜間中学校についてただす（2021年9月3日 倉元達朗市議の議案質疑）
食料支援などに取り組んだ若い人たちが一般質問の傍聴に詰めかける
一般質問では、緊急事態宣言の延長のもとで、市民の命と暮らしを守るため、コロナ対策の充実を掲げて奮闘しました。
増え続ける感染者に対応し、「原則自宅待機」の方針をやめるようただすとともに、臨時医療施設の設置や医療機能を強化した療養施設を増設するよう県に要求せよと市長に迫りました。夏休み明けの学校についても、感染者が出た場合の全員検査、感染が出ない場合でも教職員・子どもへの頻回検査を教育長に求めました。
さらに、コロナ禍での学生支援として、要件を狭めずに学生支援特別給付金を再度支給することを市に提案しました。学生への食料支援と市長申し入れに取り組んだ民主青年同盟の方々が傍聴に詰めかけました。
自閉症・情緒障がい特別支援学級は他の政令市では９割近くの学校に設置されているのに、福岡市では１割しかないことがわが党の質問で明らかになりました。市内すべての小中学校に設置するよう要求することとあわせ、不安定雇用職員ではなく正規の教員を増員するよう迫りました。
介護保険の補足給付制度改悪にともなう負担増について、市内の介護施設からの聞き取りをもとに、市独自に負担分を補てんすることを求めました。
臨時医療施設の設置、学校での検査充実、学生支援を求める（2021年9月6日 山口湧人市議の一般質問）
市内全小中学校に情緒障がい特別支援学級の設置、介護保険改悪をやめさせ市独自の支援を求める（2021年9月7日 綿貫英彦市議の一般質問）
児童館建設の要求に背を向けた自民党・公明党など
南区の「ゆめアール大橋」跡地に児童館設置を求める5823人分の請願署名が提出され、７月の委員会審査をへて今議会で採決が行われ、わが党は採択を主張しましたが、自民党・公明党・令和会・自民新などによって不採択とされました。この30年間で受理された児童館の請願は30件に上り、その請願者総数は実に30万人を大きく超えていますが、不採択となったものはこれまでは1件もありません。児童館を願う当たり前の願いを踏みにじり、否決に回ったこれらの政党・会派の態度は許されません。
わが党は市民の皆さんと力を合わせ、児童館を増やすために今後も力を尽くします。
請願「ゆめアール大橋跡地に児童館を設置することについて」賛成討論（2021年9月13日 堀内徹夫議員）
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引き続く決算特別委員会で、市政を厳しくチェックしつつ、市民の切実な要求の実現に全力をあげます。また、間近に迫った総選挙で野党連合政権の実現とわが党の躍進を果たすために、奮闘する決意です。
