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議会報告

2018年12月議会

12月議会を終えて

2018年12月20日 日本共産党福岡市議団

福岡市の12月議会が12月19日閉会しました。11月の市長選挙後、初めての議会となり、市長選挙での「市民が主人公の福岡市をめざす市民の会」の候補の論戦と善戦健闘が市長・各政党にも大きな影響を与え、「自公対共産」の構図が鮮明になるとともに、市民と野党の共闘が新たな段階にすすむ重要な議会となりました。


◆ロープウエー計画、博多港全体の開発の進め方に対し抗議する「野党共闘」

髙島市長は有識者の研究会を立ち上げて調査研究をしている最中に、市長選挙でロープウエー導入を一方的に公約し、研究会を冒涜しました。また、髙島市政は一部の与党議員と示し合わす形で、箱崎ふ頭を埋め立てる意向を突如表明しました。この埋立ては1000億円に及ぶ可能性があり、博多港全体の再編と巨大開発につながる重大問題です。このような進め方は市民と議会を愚弄するものであり、本会議や委員会審議でわが党以外の議員からも批判や疑問の声が噴出しました。

わが党は「慎重を期す」よう求める2つの決議を提案し、計画への賛否とは別に、議会として抗議の意思を示そうと全ての会派・議員に呼びかけました。

その結果、わが党が立案した決議案のいずれにも市民クラブ、緑・ネットが賛成したものの、自民、公明、みらい、維新、新自民が反対したために否決されました。自民党は決議案に反対する討論に立ちましたが、市長に対し公約は「勇み足」であり進め方についても「慎重を期す」よう苦言を述べざるを得ませんでした。

また、わが党が立案した、来年10月からの消費税増税の中止、教職員の長時間労働是正、国民健康保険の負担軽減を国に求める3つの意見書についても、市民クラブ、緑・ネットが賛成し、自民、公明、みらい、維新、新自民が反対するという対決構図が現れました。


◆市長選挙における髙島市長の言動と公約の問題点を追及

中山いくみ市議が一般質問に立ち、市長選挙における髙島市長の言動と公約の問題点を追及しました。ロープウエー計画を一方的に公約に掲げたこと、「配る福祉」を「配ったら終わり」などと非難したこと、公開討論に応じなかったこと、少年科学文化会館の移転をめぐり地元の要望を市長が偽って宣伝したこと、対立候補の演説を妨害したことなどをあげ、こうしたウソやごまかしの市長の姿勢が史上最低の投票率を招いたと厳しく批判しました。

また、ウオーターフロント地区の再整備についてホール、歩行者用デッキ、クルーズターミナル、高級ホテル、巨大駐車場、車路、中央ふ頭につながるバス専用道路など大がかりな具体像が議会に報告され、この問題についても開発計画の撤回を求めました。


◆国保料引下げ、中3までの通院無料化、外国人の人権保障など求める

堀内てつお市議が一般質問を行い、国民健康保険料引下げのために、一般会計の法定外繰入の増額とともに、全国知事会の提案にそって国費の1兆円投入を新たに国に求めるよう提案しました。また、子どもの医療費助成については小6までの自己負担をなくし、中3まで通院含め医療費を完全に無料にするよう求めました。

市内の外国人労働者のひどい扱いが問題になっており、市として労働相談の窓口をつくるとともに、人権を保障し総合的に生活を支援するために「多文化共生推進計画」を作成するよう要求しました。

国の補正予算が成立したことを受け、学校の危険ブロック塀の撤去や特別教室・体育館へのエアコン設置を迫りました。


◆旧青果市場跡地の利用は住民の声を反映させよ

市長は旧青果市場跡地(博多区)の三井不動産・九電・西鉄がつくる特定目的会社に土地・建物を売る契約の議案、不燃ごみを破砕し再資源化するプラントの更新契約の議案などを提案しました。ひえじま俊和市議が議案質疑に立ち、旧青果市場跡地については、会社側の提案には3000を超える住民の請願で求められていた保育園・特養ホームなどが反映されておらず、住民が拒否していた大型商業施設が盛り込まれていることが明らかになり、住民の声を跡地利用に反映させるよう求めました。

また、プラントの更新については、不自然な1社契約、契約金額の水ぶくれ、談合などで指名停止された企業による受注であることを指摘し、談合の疑いが拭えないと批判し、議案の撤回を要求しました。


◆高齢者乗車券は「当面継続する」と市が表明

会期直前の11月30日に高齢者乗車券の削減反対を求める請願署名4万1000筆分の審査が行われました。わが党の追及に対して保健福祉局長は「事業を当面継続する」と答弁し、存続することになりました。さらに局長は「改善や工夫が必要と考えている」と述べました。市民の運動とわが党の議会論戦によるものであり、画期的な成果です。わが党は引き続き高齢者乗車券の拡充に向けて市民の皆さんと力を合わせる決意です。


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