2005年9月議会
福岡市新年度予算案に対し代表質問
しんぶん赤旗2005年3月10日 星野美恵子議員
福岡市議会で7日、日本共産党の星野美恵子議員が代表質問に立ち、公共料金値上げなど市民には負担を増やす一方、人工島など大型開発とその破たん救済につきすすむ山崎広太郎市長を追及しました。
星野議員は、新年度予算案について、教育費の一般会計に占める構成比は史上最低を更新、市営住宅の新設ゼロ、4800人以上の待機者をかかえる特別養護老人ホームの新規分はわずか4カ所、生活保護費はじめ福祉予算は抑制、公共料金値上げ、家庭ごみ有料化や下水道使用料値上げなどで41億円と山崎市政で最大だと指摘しました。
国の「三位一体の改革」の影響と市の借金が市民一人当たり197万円と財政危機は深刻であり、一方で、人工島や渡辺通駅北区画整理事業など大型開発に予算を集中する市民犠牲型予算だと批判しました。
また、人工島問題について、銀行団の求めで博多港開発2工区を直轄化し、1工区でも市立病院の統合移転など破たん救済を続ける市長を批判。事業の見通しをあやまり、野放図に融資を続けてきた銀行団の面倒を市民が見なければならない理由はないとし、直轄化、破たん救済をやめ、博多港開発はただちに清算するよう求めました。
港づくりと市工区についても、大型コンテナ船は減少傾向にあり、水深15メートル航路や岸壁の建設は過大投資にほかならないとし、3、4工区の埋め立て中止を求めました。
星野議員は「市民は『破たん救済に勝手に税金を使うな、市民の声を聞け』と怒りの声をあげています。事業全体を凍結し、市民参加で見直すべきだ」と迫りました。そのほか、雇用、地域経済、医療、福祉、子育て、教育、汚職腐敗の一掃などについて提案し、市長をただしました。
山崎市長は、人工島は市の都市戦略上重要などと述べました。
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