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議会報告

2001年度決算特別委員会


福岡市議会2001年度決算特別委員会で10月10日、日本共産党の星野美恵子議員は、市長の政治資金パーティーと大型開発推進について質問しました。星野議員の質問と山崎広太郎市長の答弁の一部を紹介します。(見出しは編集者が付けました)

市長の政治資金パーティーと大型開発推進について

日本共産党の星野美恵子議員の質問と山崎広太郎市長の答弁(一部)

2002年10月10日

星野 人工島埋め立ても、都心部の再開発も、市民の反対を押し切っておこなった結果は、まさに破たんへの道でした。市長はそれを反省することなく、またつぎのゼネコンや銀行奉仕の再開発計画をたてておられます。それではなぜこのようなことが繰り返し強行されるのか、その背景にいったい何があるのかについてお尋ねします。市長はさる8月29日に大きな集いを開かれておりますが、これはどんな性格の集まりですか。

市長 大きなつどいは選挙の前ですからたびたび開いて頂いております。8月29日は「山崎広太郎市長を励ますつどい」。政治資金規正法第8条の2に規定する政治資金パーティーとして開催されたものであります。


お金集めのパーティーか

星野 要するに市長選挙のお金集めのためのパーティーですね。

市長 そういう表現もあるかと思いますけども、非常に幅広い方々が激励の意味で開いていただいたと。

星野 発起人はどのような方ですか。

市長 実行委員会を形成して、地元の経済界、それから、教育、文化、芸術、医療、女性関係団体など、幅広い各方面の方々によるものでございます。

星野 会費はいくらで、どういう方たちがパーティー券を引き受けられたのですか。

市長 会費は2万円で、経済、教育、文化、芸術、医療、女性関係団体などの方々に引き受けていただきました。

星野 市長は4年前「権力は腐敗する」などと厳しく自民党パーティ券事件を批判されましたが、あなたも同じことをされたのですね。


自民党パーティー券事件を批判してない

市長 自民党のパーティー券事件を批判したわけじゃなくて、あのー、幅広く浄財を求めることはいいことだと、このように思っております。

星野 1億円も集まったとのことです。市の取引銀行や受注企業もパーティー券を引き受けられたのですか。

市長 当然入っておられるだろうとそのように思っております。

星野 発起人の九電、九電工、福銀等々も名前をつらねている。そのほかにもたくさんの受注業者が参加もし、パーティー券も引き受けておられるようです。それも当然だ、ということですけれども、自民党パーティ券事件では、何が問題だったか。公共事業の発注者である行政が、政党の資金集めのパーティー券を受注業者に割り振ったことが大問題となりました。市長、あなたは、公共事業の発注者そのものです。最大の権限を持つ方です。そのあなたのこのようなパーティーは問題ないと言われるのですか。お尋ねします。

市長 法的になんら問題なることはない。非常に広い世界の方々が2万円という券をお引き受けいただいた。寄付ということではなく、対価のある形で購入していただいたという形であり、それによって私が何か負い目を感じるということではございませんで、むしろ純然たる私に対する支持の気持ち、また激励の気持ちで購入いただいた、と受け止めています。


市の取引銀行や受注企業に券買わせる

星野 受注企業の下請け業者から、券をおしつけられて困っているとの相談も寄せられています。多くの受注業者は券を引き受け、参加せざるを得なかった。それは、あなたが工事の発注者だからです。公共工事の発注者である市長のためと言われ、パーティー券の購入を要求されれば断れないではありませんか。これが問題だと思わないのですか。

市長 このパーティーについては実行委員会でしていただいて、非常に強制的にやったということは承知いたしておりません。

星野 これは立派な企業献金ですよ。わかってないんですか。あなたは、このパーティーの席上で、新空港、人工島、九州大学移転の3大プロジェクトを推進すると宣言されたそうですが、それは、4年前あなたが批判した自民党桑原前市政そのままに、お金と票を得るため財界にすりより、大型開発を財界に提供するというものに他ならないと思いますが御所見をお伺いいたします。

市長 あなたがたはすぐそういうような絵をお書きになりますけれど、私は、福岡市のため、またできるだけ市民に迷惑かけないで市民に不利益を与えないように進めてきたつもりでございます。誰が儲かるとか、そういう発想ではございません。3つのプロジェクトにしても、誰かを儲からせようとか、そういう発想は一切ありませんので、ご理解頂きたい。


市長は開発行政の推進に変節し、企業献金うけた

星野 埋め立てにせよ、再開発にせよ、儲かっているのはゼネコン、そして次の儲けのために銀行も一緒になってこれを推進している。4年前、あなたは開発行政を見直すと言って票を集められた。このあなたが今度はその3大プロジェクトを推進する、これは、明らかな変節ではありませんか。

(市長が立ちあがるが、「質問中」との声があがり着席)

星野 この間、逮捕者までだすという公共事業をめぐる異常な政官業の構造的癒着、そして、それを当然視する。あなた自身も受注業者にパーティー券をおしつける。こういうあなたの政治姿勢のもとで、この4年間開発行政が継続、拡大されてきたのではないですか。

市長 変節なんて言われると、非常に大変な侮辱な言葉だと思っております。私が選挙の時の公約でも、公の文書でも、大型事業の点検、見直しを申し上げ、実行に移した。バブル的な後遺症が残っており、断ち切らなければいけない、そのことによって財政を健全化させなければいけないということで、11大事業の点検をやらせていただいた。やめた事業もございます。全体的に1千億円以上の事業費の削減をおこなった。そしてアイランドシティも厳しく点検した。ふつう、大型事業っていうのは、最初の事業よりもだんだんだんだん膨らんでいくんです。そういうことであってはならないということで4、50億の事業費削減もした。

ただアイランドシティ事業は福岡市の将来のために役に立てなければいけない。また近代的な港づくりのためにやらなければいけない事業です。中央区の4分の1強ぐらいの土地が生まれるんですよ。だから、道路とか橋とか公園をつくるという公共事業をやるのは当然のことです。


削減どころか人工島に2,000億円

星野 変節は侮辱だと言われましたけれども、私も言いたくないですよ。しかし実際にですね、開発行政を見直すと言ったのが今度は3大プロジェクトやりますと。しかも、アイランドシティ新事業計画で、無駄な土地が売れないということで買いましょうと、新たに2000億円投入、膨らんでいるではないですか。土地が生まれると言われるが、土地が隆起するわけではないですよ。今から海を埋め立ててつくる、そのために予算をつぎ込む。わざわざ売れない土地をつくる必要がないと、当たり前のことを市民は言っています。大型開発をどんどんやる、破たんがわかっているのに埋め立ても再開発も突き進む、こういうあなたの政治姿勢のもとでこの4年間、開発行政が継続、拡大されてきました。その結果、市の借金は2001年度末で2兆5932億円にまで膨れ上がりました。4年間で見れば3600億円余も増えるのであります。あなたの政治姿勢と開発優先の政策をかえなければ、財政再建はありえないし、市民生活の充実もできないのは明らかです。したがって、人工島における「博多港開発」や再開発における「都市未来ふくおか」などの開発型第三セクターは整理し、大規模事業については「引き返す勇気をもって」見直すべきだと思いますが、市長の答弁を求めます。

市長 私は、大型事業の点検を公約して、実際に点検をしました。我慢していただく事業をおとさせていただきました。やるべきことはすすめていく、それも非常に事業の採算性をにらみながらすすめさせていただくと、いうことでだいたいその環境が整いましたので、これから前向きな事業についてもしっかり取りくましていただきたい。それから3大事業とおっしゃいますけれども九大移転の問題にしろ、またアイランドシティの問題にしろ、空港問題はこれからの問題ですが、そういった空港がにっちもさっちもいかなくなれば、当然新しい空港というのは考えざるをえないわけで、そういう考え方にたって進めるべきものは進めさせていただくということを申し上げております。


財界とのゆ着たちきり、無駄な大型開発をやめよ

星野 ほんとうに何の反省もないですね。あなたが見直しをしたというのは、着手がほとんどできなかったものばかりです。動物園についても、住民のみなさんが移転をしないでほしいと言って10年以上の運動をつづけてこられた。市民がそれに共感する、そしてバブルが破たんして、(巨大な自然動物公園を)する環境ではなくなってきたところに、人工島の方に壮大な公園をつくるために予算が足りなくなったから動物園移転はやめた。これが実態じゃないですか。(政治資金パーティーは)同じような集まりを渡辺通のホテルニューオータニで10月4日にも開かれており、また22日にも開かれるようです。

あなたのこのような姿勢では汚職腐敗の癒着構造をなくすことはできないことは明白です。パーティー券名目の政治献金をはじめとする受注業者や銀行、財界とのつながりをきっぱり断ち切ることこそいま求められており、ゼネコンや銀行奉仕の大型開発は縮小、廃止し財政再建を図るとともに、市民の汗の結晶である税金は、市民が切望しているように暮らしや福祉、教育のためにこそ使うべきであることを要求し質問を終わります。


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