政策と活動
2020年10月16日
故中曽根康弘氏への弔意表明を強制しないよう求める要請(市長宛)
福岡市長 髙島宗一郎殿
日本共産党福岡市議団
団長 中山郁美
幹事長 倉元達朗
市議 綿貫英彦
市議 堀内徹夫
市議 松尾りつ子
市議 山口湧人
10月17日に行われる故中曽根康弘氏の内閣・自民党合同葬にあたって、政府が自治体に対して、弔旗の掲揚や黙祷で弔意の表明を求めています。
弔意の表明は本来憲法が保障する「内心の自由」と「表現の自由」に関わるものであり、これらの市民・市職員の基本的人権が侵されることがあっては絶対になりません。
故中曽根氏は現職の総理大臣ではなく、いわば自民党の政治家であり、この人物に対して市長が市職員に弔意を求めることは、「すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない」と定めた憲法15条2項に反し、公務員の政治的中立性を損なうものです。
さらに、市職員が管理職などから弔意表明を求められれば、拒否は困難であり、これも事実上の強制になることは言うまでもありません。
また、弔旗の掲揚自体が、市としての行為となり、個々の職員や市民の「内心の自由」と「表現の自由」を侵すものです。
こうした点から、同氏への弔意表明の要請自体が憲法に違反するものであり、「命令でなく要請だから問題はない」とする主張は成り立ちません。
貴職が市職員や市民に故中曽根康弘氏への黙祷や弔旗掲揚など弔意を事実上強制しないよう強く要請します。
以上
故中曽根康弘氏への弔意表明を強制しないよう求める要請(教育長宛)(2020年10月16日)