政策と活動
2020年10月16日
故中曽根康弘氏への弔意表明を強制しないよう求める要請(教育長宛)
福岡市教育長 星子明夫殿
日本共産党福岡市議団
団長 中山郁美
幹事長 倉元達朗
市議 綿貫英彦
市議 堀内徹夫
市議 松尾りつ子
市議 山口湧人
10月17日に行われる故中曽根康弘氏の内閣・自民党合同葬にあたって、政府が、福岡県教育委員会に対して、弔旗の掲揚や黙祷による弔意の表明を求めています。
弔意の表明は本来憲法が保障する「内心の自由」と「表現の自由」に関わるものであり、これらの市民・子どもの基本的人権が侵されることがあっては絶対になりません。
故中曽根氏は現職の総理大臣ではなく、いわば自民党の政治家であり、この人物に対して教育委員会及び各学校が子どもに弔意を求めることは、教育基本法第14条が定める「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」に違反します。
また、学校当局や教員という「権威」が子どもに弔意表明を「要請」したり、学校の行為として弔旗を掲揚したりすることは事実上の強制であり、「内心の自由」と「表現の自由」を侵します。
さらに、学校の現場などで教職員が管理職などから弔意表明を求められれば、拒否は困難であり、これも事実上の強制になることは言うまでもありません。
こうした点から、同氏への弔意表明の要請は、要請自体が憲法・教育基本法に違反するものであり許されません。
市教育委員会や学校が子ども・地域住民・教職員に故中曽根康弘氏への黙祷や弔旗掲揚など弔意を事実上強制しないようにすること、また、弔意表明を求める通知の発出、国・県の通知などの周知徹底、事後の実施調査をしないことを強く要請します。
以上
故中曽根康弘氏への弔意表明を強制しないよう求める要請(市長宛)(2020年10月16日)