政策と活動
説明の矛盾が深まった鬼塚昌宏市議及び自民党市議団は
引き続き事実の究明と公表をせよ
2020年9月10日 日本共産党福岡市議団
新型コロナウイルスに感染した自由民主党福岡市議団の鬼塚昌宏・市議会議員は、7月に接待を伴う市内飲食店を訪れていたにもかかわらず、市保健所の聞き取り調査に対して店には行っていないと当初説明し、その後、説明をひるがえし、同店に行った事実を認めました。説明を変えた理由について、同議員は8月に釈明を行い、「(当時は)せきと高熱、体の節々の痛みがあり、もうろうとしている中で矢継ぎ早に質問されて誤った返答になったのだと思う」と述べました。
この問題について、わが党は8月12日に市議会議長あての申し入れを行い、「聞き取りは体調に無理のない範囲でしている」とする保健所の言い分と根本的に食い違っているとして、同議員が所属する自民党市議団に対してこれらの一連の経過について、「福岡市議会議員の政治倫理に関する条例」に基づいて早急に調査・公表するよう働きかけることを議長に要請しました。
9月9日に議長よりわが党に対し、自民党市議団が同議員に聞き取りを行って ①軽率な行動 ②陽性報告の遅滞 ③保健所に対する虚偽の説明 という3点について「厳重注意」をした旨の報告があり、同議員も報道の質問に答える形で同日再度釈明を行いました。これらを受けて、わが党は翌日の代表者会議において自民党代表に事実関係をただしました。
その結果、次の事実が判明しました。
(1)同議員は7月に店に行っていないと虚偽の説明をした理由について、8月の釈明でも今回の9月の釈明でも「感染の影響で意識がもうろうとしていた」と全く同じ供述をしつつ、他方で自民党の調査に対して「保健所の対応に瑕疵はなかった」と矛盾する説明をしました。
(2)本市の感染症対策行政への信頼を揺るがしかねない事態であるにもかかわらず、自民党市議団は本人の矛盾に満ちた説明を、それ以上ただすことなく受け入れ、「厳重注意」の対象にもしませんでした。さらに自民党代表はこの問題の「党としての調査打ち切り」を表明しました。
店に行ったのに「行ってない」と答えてしまうほど「もうろう」とした状態の患者に、もし本当に調査を強行したのであれば、そんな保健所の対応に「瑕疵はない」はずがありません。こんな「説明」で一体誰が納得するのでしょうか。市民を愚弄するにも程があります。そんな「説明」を平然と行う本人と、それを諒とした自民党市議団の感覚が疑われる問題です。
本市行政の信頼を損なう問題なのか、それとも議員が虚偽の説明を重ねている問題なのか――同議員と自民党市議団は明確にする責任があります。わが党は、同議員および同党市議団がこの問題の幕引きを図ることを許さず、引き続き事実を究明し、公表するよう強く求めるものです。
以上
新型コロナへの感染が確認された鬼塚昌宏市議の説明に関する申入れ