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政策と活動

2020年8月12日

新型コロナへの感染が確認された
鬼塚昌宏市議の説明に関する申入れ

福岡市議会議長 阿部真之助殿

日本共産党福岡市議団
団長  中山郁美
幹事長 倉元達朗
市議  綿貫英彦
市議  堀内徹夫
市議 松尾りつ子
市議  山口湧人


貴職の日頃の活動に敬意を表します。

自由民主党福岡市議団の鬼塚昌宏・市議会議員が新型コロナウイルスに感染していることが7月27日に判明しましたが、報道によれば、同議員は、7月17日に接待を伴う市内飲食店を訪れていたにもかかわらず、市保健所の聞き取り調査に対して店には行っていないと当初説明していたとされています。市は同店でクラスターが発生したと認定しています。同市議はその後、説明をひるがえし、同店に行った事実を認め、「間違った説明をした」と釈明しました。

しかも報道によれば、同市議は説明を変えた理由について「(当時は)せきと高熱、体の節々の痛みがあり、もうろうとしている中で矢継ぎ早に質問されて誤った返答になったのだと思う」(西日本新聞8月8日付)と述べています。ところが市の担当者は「聞き取りは体調に無理のない範囲でしている」と述べており、聞き取り状況の説明が両者で根本的に食い違っています。

仮に、同市議の言ったとおりの状況で市が聞き取りをしていたとすれば、市は任意とはいえ、せきと高熱にうなされ、数日前に店に行ったかどうかわからないほど意識ももうろうとしている患者に無理な供述をさせていたことになり、「地方公共団体は、感染症の患者等の人権を尊重しなければならない」と定めた感染症法第3条の規定に反する調査を横行させている疑いが生じます。反対に、市の担当者のコメントどおりなら、同市議は姑息な言い逃れをするために、感染症対策への不安をあおり、市の信用を失墜させる虚偽の説明を重ねていたことになります。

このような重大な齟齬を放置しておくわけにはいきません。

市議会議員は、一般市民とは違い、市民の安全を最大限に配慮する義務を負っており、市民に対して説明責任があります。とりわけ、新型コロナウイルス感染症の拡大防止は、市民の命と健康を守るという市政および市議の本来任務にてらして目下の最重要課題であり、しかもクラスターが発生している状況で、意図的に虚偽の説明をすることは絶対に許されません。

福岡市議会議員の政治倫理に関する条例第3条第1項では「市民全体の代表者としてその品位と名誉を損なうような一切の行為を慎み、その職務に関して不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと」とされ、第2項では「議員は、政治倫理基準に違反する事実があるとの疑惑を持たれたときは、自ら誠実な態度をもって疑惑の解明に当たるとともに、その責任を明らかにしなければならない」と定められています。この条項に照らして、同議員には一連の経過を誠実に解明・説明する責任がありますが、それを果たそうとする様子は全く見られません。また、自民党市議団も「説明責任は本人にある」(読売新聞8月8日付)として手立てを打とうとしておらず、このままでは何も進展しない恐れがあります。

わが党は、市議会の責任で事実を究明するために、同議員が所属する自由民主党福岡市議団に対してこれらの一連の経過について早急に調査・公表するよう議長として働きかけることを要請します。


以上


説明の矛盾が深まった鬼塚昌宏市議及び自民党市議団は引き続き事実の究明と公表をせよ



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