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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2011年2月4日

こども病院移転計画調査委員会の
透明で客観的な議論を保障することを求める申し入れ

福岡市長 高島 宗一郎 様

日本共産党福岡市議団
団 長 宮本 秀国
幹事長 中山いくみ
星野美恵子
ひえじま俊和
倉元 達朗
熊谷 敦子

貴職のご活躍に敬意を表します。

市民の注目が集まる中、1月30日、市長の指示によって設置された「こども病院移転計画調査委員会」(以下「委員会」)の第1回会議が開催されました。わが党市議団は昨年12月議会において、再検証を行う調査委員会について、客観性と透明性を確保すること、委員会メンバーに小児科医や患者家族、市民の代表を入れることを要求していました。今回発足した委員会はこうした委員が加わり、会議が公開され、インターネットでも中継されるなど、市民の期待にこたえるものとなっており、わが党は歓迎するものです。

しかしながら、第1回会議をめぐり、「一部委員にマル秘手引き」などと大きく報道され、市民から不信の声があがり始めており、極めて残念です。

報道及び資料によると、市の担当事務局が一部の委員に対して会議進行の手順や議論の留意点などを記した文書を手渡した一方で、患者家族代表の委員と市民委員2人の計3人には文書を渡さず口頭でも不十分な説明しかしていなかったというものです。市長は陳謝し、配布文書を公開しましたが、行政が明らかに不平等、不公正な取り扱いを行ったものであり、極めて重大な事態です。

配布文書(「1.19」)を見ると、「会議進行の手順(想定)」として、第2回以降の日程が示されています。手順の中には、保健福祉局が「現地建て替えの新たな見積もりを提示」「九大病院敷地内への移転案を検討からはずした理由を説明」する予定であることが書かれ、市当局が議論を先導するかのようなシナリオとなっています。また、「今回の検証の対象は、『こども病院のアイランドシティ移転を決定したプロセス』であり、それ以外(病院機能、経営形態など)に議論が広がらないよう留意」と、議論を制限するルールまで書かれています。さらに、第5回で「結論を取りまとめ」とされて議論終結の期日が3月末と決められたうえに、留意点として「全会一致の結論になることが望ましいが、一部の反対者が自説を曲げない場合は、各論併記となることもやむをえない。ただし、その場合、多数意見がどれかわかるように集約」と書かれて、結論の導き出し方まで指示しています。

そもそも委員会は、市当局から独立した、まさに「第三者」の立場から、これまでの移転決定過程を調査し、解明するために設けられたはずであり、そうでなければ市民の期待にこたえることにはなりません。市長が「何ら意図はない」と言っても、担当事務局がシナリオを持ち込み議論を誘導すること自体、委員会の客観性と透明性に反するものです。これでは「市当局に都合の良い結論が用意されているのではないか」と言われても仕方ありません。また、市長が委員会の運営に関して担当事務局にどのような指示をしたのか、問題点を明らかにすべきです。

市当局は委員会の運営や議論への介入を一切やめ、委員会の民主的運営を尊重し、透明で客観的な議論をしっかり保障すべきです。

よって、わが党市議団は、市民の期待にこたえるため、貴職が以下の点を実施されるよう強く要請するものです。


  • 今回の不公正な手続きについて、担当事務局で何があったのか、市長はどういう指示をしたのかなどを明らかにするとともに、その責任を明確にすること。
  • 担当事務局が作成したシナリオは取り下げ、委員会の運営と議論のあり方については委員の総意で決めるよう改めるとともに、担当事務局は議論に介入せず事務業務に専念すること。
  • 委員会における市当局の発言は委員会から求められた場合に限り、かつ結論を誘導するような発言はしないこと。

以上


こども病院移転計画調査委員会の「マル秘文書」問題で市長に申し入れ

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