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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2006年2月14日

福岡市議会議長 妹尾 俊見 殿

日本共産党福岡市議団
団 長 宮本 秀国
幹事長 中山 郁美
星野美恵子
原田 祥一
比江嶋俊和
倉元 達朗

「サムシング」計算物件での耐震偽装発覚を受けての
特別委員会設置を求める申し入れ

福岡市は、2月8日、設計会社「サムシング」(仲盛昭二社長)による「構造計算書」の偽装事件が発覚したと発表しました。

偽装が見つかった3物件については、いずれも安全性が問われるものではないとされていますが、「サムシング」の関与した物件は、1980年代から2002年までに、約1万件を構造計算したとされています。福岡県の調査によれば、約6000棟の構造計算を必要とする「サムシング」関与の建築物が市内にあります。姉歯元建築士が関与した物件のような危険な建築物が市内に多数存在する疑いがあります。

「サムシング」は、糟屋郡篠栗町の2棟のマンション管理組合から、構造計算書が偽装され耐震性能が不足していることを理由に、建て替え費用の賠償を訴えられている設計会社です。

今回の事件は、市内の中高層住宅で生活する市民にとっては、大きな衝撃です。この市民の不安を解消する責任が行政に求められています。

今回の偽装3物件は、いずれも福岡市が建築確認検査したものであり、その偽装を見落とした責任は重大だと言わねばなりません。原因究明とともに、疑わしきすべての物件の再計算調査、および再発防止のための対策と充分な体制が求められます。

そして、今回の一連の耐震偽装を招いた元凶は、くりかえしわが党が指摘しているように、98年の建築基準法の改定です。「官から民へ」の流れの中での規制緩和が推進され、市民生活の安全が脅かされています。姉歯以外の偽装に直面した福岡市として、国へも積極的な要望を出し、市民生活を守るべきです。

したがって、わが党は、福岡市が、住民の安全を守り、建築行政における責任を果たす上において、市議会として以下の措置を緊急にとられるよう申し入れるものです。


  1. 「サムシング」の構造計算物件での耐震偽装発覚を受け、事件の全容解明と再発防止等のため、特別委員会を設置すること。

以上


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