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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2003年7月23日

福岡市長 山崎広太郎 殿

日本共産党福岡市議団
団 長 宮本 秀国
幹事長 原田 祥一
星野美恵子
比江嶋俊和
倉元 達朗
中山 郁美

集中豪雨被災支援と防災対策に関する緊急申し入れ

西日本一帯を襲った7月19日未明の集中豪雨によって、博多区を中心とした床上、床下浸水、早良区脇山、椎原などの家屋損壊、さらにがけ崩れや土砂崩れなど、重大な被害が多発しました。博多駅周辺は、御笠川からあふれ出た濁流によって冠水し、地下空間をはじめ多くの施設が浸水しました。九州の陸の玄関であるJR博多駅と市営地下鉄博多駅は、浸水によって長時間にわたり機能が麻痺し、福岡空港へのアクセスも断たれました。早朝のことで地下街に人が少なかったこと、満潮に重ならなかったことなどが幸いしなければ、生命が奪われかねませんでした。4年前の6.29集中豪雨水害の教訓は、生かされなかったといわざるをえません。

いま、被災者支援と地下空間対策の不備の改善、御笠川や椎原川など危険箇所の堤防の改修は、まさに緊急課題となっています。御笠川については、国、県の特別対策による早急な整備が求められます。

したがって、わが党は、市長が次の点について直ちに具体化されるよう申し入れます。

  1. 被災者救援の緊急支援について
    1. 損壊、床上浸水などによって自宅に住めなくなった世帯については、市営住宅(または公営住宅)に緊急入居できるようにすること。また、民間住宅を希望する世帯については斡旋を行うこと。
    2. 被災ごみの収集は無料で迅速に行うとともに、障害者、高齢者、病人などの世帯については個別に支援を行なうこと。
    3. 市災害見舞金等の支給及び応急救助措置要綱に基づき、災害見舞金、負傷見舞金、就学児童学用品費の支給を漏れのないように行うこと。
    4. 市災害援護臨時貸付金、及び生活福祉資金貸付制度については、3%の金利は他の制度と比較しても高すぎ、適用に当たって金利をゼロにすること。
    5. 床上浸水が約715件に上っており、災害救助法の適用を国に申請し支援を強化すること。
    6. 商工金融資金の災害復旧資金制度は、適用を迅速に行うとともに、据え置き期間の延長、利率の低減を図ること。
    7. 上記の支援制度等を被災者に周知徹底し、適用を迅速に行うこと。
  2. 災害情報の伝達と避難について
    1. 洪水や浸水の発生のおそれ、溢水等の経過に関する各戸への情報の伝達を確実に行うこと。
    2. 円滑で迅速な避難を徹底できる態勢を整備すること。避難所が安全な場所に配置されているか点検し改善すること。
    3. 夜間など、ビル管理者の不在時の対応など早急に改善すること。
  3. 地下空間管理者に対する緊急措置について
    1. 止水板設置に助成を行うなど整備を支援し、その的確な使用を徹底すること。
    2. 緊急時の情報伝達の内容とシステムを直ちに改善するとともに、JR、西鉄とも共同して博多駅周辺、天神地区などでの防災訓練を実施すること。
  4. 主要な河川の改修、調整池の整備について
    1. 椎原川の早良区脇山、椎原付近の護岸損壊を修復する措置を緊急に取ること。また、柿ノ木橋架け替え工事は、仮橋を直ちに改善するとともに早期完工すること。
    2. 御笠川の溢水箇所については、堤防のかさ上げを緊急に行うよう県に強く要請すること。
    3. 御笠川激甚災害対策特別緊急事業は設計を上方修正し、早期完工するよう措置をとること。
    4. 特定都市河川浸水被害対策法に基づいて、御笠川及び博多駅周辺地区をそれぞれ特定都市河川及び特定都市河川流域に指定するよう国、県に要請すること。また、博多駅周辺地区の上流における雨水貯留浸透施設の整備を求めること。
    5. 宇美川、綿打川、須恵川の堤防については、必要なかさ上げを行うこと。
    6. 湊川の河川改修を急ぐこと。

以上


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