2012年8月8日
福岡空港にもオスプレイ飛来の可能性
~板付基地返還促進協議会ひらかれる
福岡空港の米軍板付基地の返還を求める「板付基地返還促進協議会」の年次総会が8月8日、市役所内で開かれました。
同協議会は市、市議会、商工会議所、校区自治協議会、PTA、農協、労働組合、平和団体などの諸団体で構成。基地返還の一点で共闘する市民共同、超党派の組織で、1955年に結成されて57年になります。
総会では、森英鷹会長(市議会議長)のあいさつに続き、鬼塚敏満事務局長が活動報告と、板付基地の全面返還の実現の要求、福岡空港の軍事基地化・軍事利用に反対など今後の運動方針、米軍や政府に対する陳情活動など事業計画を報告し、承認されました。
討論で、市平和委員会の代表は、今問題となっている米軍の垂直離着陸輸送機・オスプレイの沖縄配備にかかわって、日本中で低空飛行訓練が行われようとしている中で、福岡空港・板付基地に飛来することもありうると指摘しました。福岡空港は民間空港としては異例の米軍による優先使用権が認められており、2011年に62回も米軍機が着陸しています。着陸した輸送機から弾薬のようなものが運び出されているところも目撃されています。米軍機の墜落事故も、1968年の九大キャンパス内への墜落など繰り返し発生。住宅街と隣接する空港だけに、オスプレイ飛来となれば市民の不安が高まるのは必至です。
発言した党市議団の中山いくみ市議は、福岡空港の軍事利用に反対する立場を述べ、毎年協議会として行っている防衛省と米軍への要請行動を三役だけでなく全党派市議の参加に拡充することと、規約に基づく役員会を開くことを要望しました。