2011年9月29日
風レンズ風車の研究室を視察しました
日本共産党福岡市議団は、9月29日、九州大学応用力学研究所の大屋裕二教授の研究室を訪問。風レンズ風車、再生可能エネルギーの可能性についてお話をうかがいました。
風レンズ風車は、ブレード(羽根)が回転するところにディフューザー(短い筒状の集風体)をとりつけ、渦と低気圧を人為的につくりだすことで、集風加速をさせる風車です。光を集めるレンズのように風の力を集めるので「風レンズ」とされています。
見せていただいた実験では、このように簡単な構造の集風体をとりつけるだけで3倍も発電出力が増加しました。さらに、大屋教授によれば、こうすることで小型になり、風車騒音がおさえられ、鳥などの接触(バードストライク)もほぼ根絶できるとのことでした。
九州大学では福岡市との共同で実証試験を重ねており、現在すでに百道浜海浜公園やみなと100年公園などに3kW風レンズ風車が設置されています。
2011年秋からは、環境省の委託事業として、博多湾でこの風レンズ風車による洋上での発電実験をはじめます。