2009年7月18日
保育所緊急整備に3億円、200人の定員増予定
福岡市は保育所待機児の急増に対応するため、認可保育所による賃貸物件を活用した分園設置を推進することを決めました。6月議会で可決された補正予算に、7〜10ヵ所分の整備費補助金、約3億円が盛り込まれています。市によると年度内に200人程度の定員増の予定で、年度当初計画とあわせて今年度の定員増は570人分になります。
日本共産党市議団は3月に、待機児急増に対応した保育所整備など緊急対策を求める申し入れを行っていました。その際、厚生労働省が賃貸物件における保育所整備も補助対象とする新たな対応策を打ち出していることを指摘していました。
一方、4月1日現在の待機児は473人(うち0〜2歳児が369人)。前年同時期と比べて170人も増えています。
共産党市議団は新設による待機児解消を要求
「保育所に子どもを預けて働かないと暮らせない、という方がたくさんいる」。倉元達朗市議は6月議会で、既存保育所に定員増を押し付けてきた福岡市のやり方では根本的な待機児解消にならないうえに、つめこみによって児童と保育士など現場にいっそうの困難を持ち込んでいることを指摘。「今の事態を生み出したのは、新設を後回しにしてきた市に原因がある。これを改め、保育所の新設を基本に、待機児解消の抜本策を講じるべきだ」と迫りました。
市長は「新しい待機児解消プランを策定する」と答弁しました。