2008年4月28日
保育関係者との懇談会ひらく
日本共産党市議団は4月28日夜、東区で保育関係者との懇談会を開きました。
保育士など約30人が集まりました。
中山いくみ、熊谷敦子両市議が参加。市政報告のあと、参加者から保育現場の状況や保育行政などについて意見交換しました。
労組で取り組んだ保育士の生活実態の調査結果について、「食費を減らした」「電気が止められた」「貯金なんてとてもできない」など低収入の実態が紹介されました。
ある臨時職員の保育士は「月の手取りが10万円くらいで、8万円という月もあり、まさにワーキングプア。正職員と同じ子どもたちを保育し、同じ責任を持って仕事をしているのに、この収入では暮らしていけません。税金のムダづかいをやめて保育士の待遇改善をお願いしたい」と語りました。
別の保育士は「保育園は儲けを追及するところではないので、市からの補助金を増やしてもらわないと臨時やパートを正職員にすることは難しいのが現実です。市には保育現場をよく見て考えてほしい」と話しました。また「父母にもワーキングプアが広がっている」という発言もありました。
ある保育園の事務職員は「待機児が増えていて、毎日のように申し込みの電話がかかってくるが断るしかない。そういう保護者がどうしているのか心配です。新設しない市の対策では抜本的な解決になっていない」と述べました。
労組幹部の保育士は「市長あての要求書を市に持っていっても、市長に渡っていないことが分かった。保育予算の確保や職員配置基準の改善など要求の実現のために力を貸してほしい」と発言しました。
中山市議は「市長は財政難と言って子どもたちのための予算を増やそうとしていないが、一方で人工島など大型開発の破たん穴埋めにムダづかいしている。こうした冷たい市政を自民、民主、公明、社民などが支えているのが現状だが、運動によって政治を動かすことができる時代。力をあわせて要求を実現していきましょう」と訴えました。
熊谷市議は「保育士の深刻な低収入はぜひとも解決しなければならない。お聞きした話を議会でも取り上げてがんばりたい」と決意を語りました。