2008年4月21日
市政報告会を開きました
日本共産党福岡市議団は4月21日、予算議会と「グランドデザイン」についての市政報告会を市議会内で開きました。
中山いくみ市議(党市議団幹事長)が報告。3月の予算議会で審議・決定された吉田市長の新年度予算の特徴と党市議団の論戦、提案の内容をくわしく説明しました。
予算が人工島に212億円など大型開発のムダづかいを推進しながら、自治体リストラと社会保障の切り捨てを基調としていること、教育と子どもの分野でも少人数学級を後退させるなど必要な手立てが取られていないことを述べました。
そうした予算に対して、開発予算を削除し、一人1万円の国保料引き下げを実現するための予算組み替えを提案した党市議団の役割と値打ちを強調しました。
中山市議は、妊婦健診の公費助成拡大や、駅エレベーター設置、マンション耐震化促進など、市民と党市議団の要求が実現したことも報告しました。
また、吉田市長が予算議会後に発表した基本方針「2011グランドデザイン」について説明。政策推進プランは山崎前市政の大型開発路線を引き継ぎ具体化する一方で、福祉・暮らし・教育・こどもの分野では新たな充実策がありません。
財政リニューアルプランは、2兆6,000億円もの深刻な借金を減らすために市民と市職員に犠牲が押し付けようとするものです。「アセットマネジメント」として学校や市営住宅の建てかえを先延ばししたり、官製ワーキングプアを生み出す派遣や請負を拡大したりする内容。
行政改革プランは、「民間でできることは民間にゆだねる」と破たん済みの構造改革路線にしがみつき、市立病院や公立保育所の民営化、指定管理者制度の拡大、市場化テスト、公共施設の廃止などを盛り込んでいます。
中山議員は「市民生活にさまざまな影響を与えるグランドデザイン原案についての意見募集に対し、市民・団体のみなさんから積極的にたくさんの意見を出しましょう」とよびかけました。
さらに、当面の市政の熱い焦点として、こども病院の人工島移転問題、後期高齢者医療制度、雇用問題と青年おしごとアンケートについて、市民と共同していっそう奮闘すると語りました。
参加者から、後期高齢者医療制度や国保、市営住宅の老朽化、財政健全化などについて質問や意見が出されました。