しんぶん赤旗 2006年2月26日
福岡県保険医協会と懇談
日本共産党福岡県委員会と福岡県保険医協会との懇談が24日、福岡市内で開かれました。共産党から仁比聡平参院議員、八記博春県議、比江嶋俊和福岡市議ら、保険医協会から医科の松井岩美会長、歯科の小林増蔵会長らが出席しました。
懇談では開業医から医療大開悪が医療現場を直撃している実態について発言が相次ぎました。
「いま一番困っているのは国民健康保険の保険証を取り上げられ、資格証明書を発行され、医療を受ける権利を奪われている患者さんです。保団連が調査した被保険者100人あたり年間レセプト件数では、福岡県で保険証を持っている人が70.1件なのに対し資格証の人は6.5件と100分の1です」と語りました。
また、「資格証でなく医療費を自費で支払うという人も多い。一つの治療で数万円かかっても自費で払ったほうが年間数十万円の保険料を払うよりましということだと思う」「国が弱い人や収入がない人のケアをする社会保障は成熟した国の象徴なのに、格差社会は当然、お年寄りや病気で弱い人はお荷物という風潮で社会保障の大きな柱である国民皆保険制度が崩壊の危機にある」との意見もでました。
仁比議員は、「医療大改悪は、大企業の社会保障負担を減らし、医療を新たなもうけの場にしようとするものです。社会的反撃で生存権否定の暴挙とたたかっていきましょう。赤嶺政賢衆院議員、春名なおあき参院候補、田村貴昭衆院比例候補ともどもがんばります」と話しました。