しんぶん赤旗 2002年11月28日
65才以上の介護保険料 福岡市、来年度から減免
福岡市は26日、介護保健の来年度以降の「第二期計画」を審議する「介護保険事業計画策定委員会」を開き、「低所得者に対する配慮」として、65歳以上の高齢者(第一号被保険者)の保険料を独自減免することを決めました。
主な内容は、「世帯員全員が市民税非課税の第二段階のもの」の保険料を第一段階相当額に減免するというものです。この措置による減免対象者数は約3千人(第二段階者の4%程度)と見込み、財源は第一号保険料内で負担するとしています。
減免の条件は、1.年収が1人世帯で百二十万円以下、2人世帯で180万円以下、3人世帯で230万円以下であり、2.世帯別の扶養者がおらず、活用できる資産(居住以外の家・土地や収入基準額二倍以上の預貯金)がないこと−としており、被保険者の申請により2003年4月1日から実施する計画です。市は12月16日から区ごとに説明会を予定。
市内では「介護保険に怒る福岡県一揆の会」など、保険料の減免を求める運動が高まっています。日本共産党の福岡市議団は、六月議会で介護保険料や 利用料の「減免条例案」を提出するなど粘り強く要求してきました。
日本共産党の比江嶋俊和市議は、「年収・扶養・資産などの制限があるものの、保険料が来年から11%アップの3,652円にもなるなか、ようやく他都市なみに追いつくことができた。実効ある減免制度となるよういっそう改善努力したい」と話しています。