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しんぶん赤旗 2006年4月26日

市場競争任せ正そう マンション耐震シンポ

福岡県西方沖地震から1年、サムシングによる耐震偽装も明るみに出た福岡市で23日、自信の教訓を生かす「マンション・共同住宅の耐震化と安全を考えるシンポジウム」が開かれました。

マンション居住者や耐震問題に関心をもつ市民など100人が参加しました。主催は日本共産党福岡県委員会、同福岡県議団、同福岡市議団。報告者は、弁護士の幸田雅弘氏、マンション管理士の千代崎一夫氏、日本共産党の仁比聡平参院議員、山口律子福岡県議、倉元達朗福岡市議の各氏。田村貴昭衆院比例候補も参加しました。

幸田氏は、姉歯問題が表面化する以前の一昨年から取り組んできたサムシングの耐震偽装問題について話しました。幸田氏は、サムシングの構造計算は12000件におよび、1997年から99年の3年間、福岡市が検査した構造計算の6〜7割を占めると指摘。偽装被害の大きさは姉歯以上とのべたうえで、耐震偽装マンション問題への対応として、耐震改修の責任の明確化、管理組合に対する建築士・弁護士・マンション管理士などのサポート体制の整備などを提言しました。

仁比参院議員は、耐震偽装問題の根本に過当競争の中でコスト削減のために数をこなし、工期の短縮、事業費も削るという実態があると強調しました。仁比議員は、その背景には自民党政治がすすめてきた規制緩和、新自由主義路線があるとして、業界がもうけをあげるために建築確認検査などを営利目的の民間に開放したことにあるとのべました。

日本共産党が今国会に提出している「住生活基本法案」について、仁比議員は、「住まいは人権」の立場で、市場競争まかせの住宅政策を是正し、国民の居住の権利を明確にし、めざすべき住環境の水準の法定化などをもり込んだ「基本法」をめざすと説明しました。

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