しんぶん赤旗 2006年2月14日
サムシング耐震偽装問題 弁護士と仁比議員らが懇談
耐震強度偽装問題で、姉歯秀次元建築士以外に設計事務所「サムシング」(福岡県太宰府市、仲盛昭二社長、02年廃業)による偽装が発覚し被害が拡大するなか、日本共産党の仁比聡平参院議員は10日、福岡市でサムシング問題にとりくむ幸田雅弘弁護士と懇談しました。
仲盛元社長が手がけた構造計算は1万件にのぼるといわれます。すでに福岡市内でサムシングが関与した偽装は3件発覚し、全物件の調査が早急の課題になっています。
サムシングが構造計算した篠栗町のマンションで、構造計算書が前半と後半で別のものをつなぎ合わせる手法で耐震強度が偽装されていたとして、同マンション管理組合による建て替え費などの賠償訴訟が福岡地裁で起こっています。幸田弁護士は管理組合側の代理人を務めています。
幸田弁護士は、「篠栗町のマンションでは床が最大49ミリも沈下している」と強度不足や被害状況をのべ、耐震偽装の手法を詳しく説明。
仁比議員は、行政側の対応や被害住民の要求について突っ込んで質問、構造計算を検証するシステムづくりや、住宅ローンを抱えた被害者救済の課題などを意見交換しました。調査には、山口律子福岡県議、倉元達朗福岡市議が同席しました。