しんぶん赤旗 2004年11月9日
住宅地になぜ基地局鉄塔 ドコモ説明会
合意なき着工に住民反対
NTTドコモ九州が福岡市東区美和台4丁目にFOMA用基地局の鉄塔建設を計画している問題で、第4回の説明会が6日、美和台公民館で開かれ、100人を超える住民が参加し、日本共産党からも地元の美和台支部や市議団が参加しました。
住民から「閑静な住宅地のど真ん中にどうして電磁波の危険がある鉄塔を建てるのか」「予定地には小学校や保育園、幼稚園、病院もあり、大変不安だ」「アンテナも含め17メートルの鉄塔は景観を阻害し、住宅地の資産価値も下がる」など建設反対の声が相次ぎました。
日本共産党の比江嶋俊和市議は、福岡市が携帯事業者と取り交わした「携帯電話中継鉄塔の築造に関する協定書」に「近隣の生活環境に配慮するとともに良好な近隣関係を損なわないように」と事業者側に義務が課されていることを指摘。中山郁美市議も早良区野芥の同社の鉄塔建設反対運動の経験を紹介し、「説明会での住民合意なく強行着工するな」と迫りました。
これに対し、会社側はまともに答えることができませんでしたが、「電磁波障害は灰色だ」とあくまでも建設を強行する姿勢を示しました。
説明会を前にして東区の原田祥一市議と美和台支部は地元を一軒一軒訪問し、建設反対の住民運動を激励しました。