2010年5月21日
こども病院移転阻止へ住民訴訟提訴
こども病院の人工島移転問題で、市民206人が5月21日、福岡市を相手に住民訴訟を提訴しました。吉田市長に対し、人工島の病院用地購入費用44億円余を返還するよう請求するものです。
市がこども病院の人工島移転を決定する際、現地建て替え試算を1.5倍に不当に増額し、その根拠となる公文書が破棄された問題が明らかになり、「人工島移転先にありき」との疑惑が指摘されています。今回の住民訴訟は、土地購入契約にかかる市議会の審議・議決が無効であり、違法な契約だと主張しています。
この問題では日本共産党市議団が市議会で繰り返し追及してきましたが、市長らはまともな調査も行わず、こども病院の人工島移転を強行しようとしています。また党市議団は議長に対し、疑惑解明のための徹底調査と調査特別委員会の設置を申し入れましたが、自民、公明、民主らが抵抗しており実現していません。
こども病院人工島移転の決定をめぐる疑惑が、司法の場でも解明されることが期待されます。