しんぶん赤旗 2004年8月24日
ケヤキ・庭石事件 元市議の利益図った
福岡市元助役 容疑認める供述
福岡市が出資する第3セクター「博多港開発」の人工島事業に絡むケヤキ・庭石購入事件で、商法の特別は委任容疑で逮捕された福岡市元助役で同社前社長志岐眞一容疑者(66)が福岡県警東署捜査本部の調べに対し、容疑を大筋で認める供述をしていることが23日、わかりました。調べによると、志岐容疑者は同社社長在任中の1999−2001年にかけ、元福岡市議西田藤二容疑者(53)らの利益を図るため、具体的な利用計画もないのにケヤキ400本、庭石1万トンを西田容疑者のファミリー企業を介入して約7億7千万円で購入。博多港開発に損害を与えた疑いが持たれています。
志岐容疑者はこれまで容疑を否認していましたが、「取引は西田容疑者の利益を図るためだった」と、容疑を認める供述を始めたといいます。