しんぶん赤旗 2002年11月25日
市議団のとりくみ
元市議らの関与徹底究明を 原田議員追及に市が調査約束
福岡市の人工島事業をめぐり、第三セクター・博多港開発がケヤキ・庭石を約十億円で購入していた問題で二十二日、市議会第三委員会の協議会が開かれました。質問にたった日本共産党の原田祥一市議は、政治家の関与などについて厳しく追及しました。
原田議員は、ことし人工島へのケヤキ植栽を下請けした造園業者について、元市議が筆頭株主をつとめていること、取締役の一人はその実兄であることを指摘。当初から市が関与しながら、議会への報告を逃れる形で博多港開発に購入させ、あとで買い戻す『覚書』まで交わした経過から見ても、「国会議員も含めて政治家が利権にかかわっていないかという観点から徹底して調査すべきだ」と追及しました。
酒井勇三郎・港湾局長は「現在の調査のなかで問題がでてくれば検討する」と答えました。
また原田議員は、十月二十一日の決算特別委員会でケヤキを買い戻す覚書について指摘したさいには、あくまで博多港開発の購入であると市のかかわりを否定しながら、この日市が提出した資料では、ケヤキ購入を市が博多港開発に依頼した文書や買い戻しの覚書など、市の関与を明確に示すものだとして、「議会にウソをついたもの」と厳しく追及しました。これには港湾局長は「説明が不十分。謝罪したい」と述べました。
(写真は、鹿児島県串良町で「保管」されているケヤキ)