しんぶん赤旗 2005年3月31日
西区・西浦地域 港の応急修理急ぎ漁再開を
党県議・市議が調査
福岡県西方沖地震は、玄界灘に面した糸島半島にも大きな被害をもたらしています。日本共産党の田村貴昭衆院比例候補、瀬川康之、高瀬菜穂子、山口律子、八記博春の各県議、田口真弓前志摩町町議は29日、志摩町や福岡市西区西浦などの被災地を訪れ、住民から被害状況を聞きました。
糸島半島の先端にある西浦漁港の調査には、宮本秀国、中山郁美福岡市議、熊谷敦子西部地区副委員長も参加しました。
同漁港は岸壁一体が40から50センチにわたって陥没。岸壁には数メートルにわたって亀裂が走っています。
福岡市漁協西浦支所の瀬戸英男会長は、「(4月)4日か5日には漁に出たい。それまでに漁港の応急修理だけでも、してもらえれば…」と訴えました。
西浦地域では、タイの網漁が始まる時期を迎えます。この時期の水揚げは漁師の収入にも大きな影響を及ぼします。漁師の男性は、「幸い、船の損傷はなかった。漁港さえ、応急修理できればいつでも漁にでる準備はできている」と話していました。
いまでも住民30人余りが避難している西浦漁村センターでは、高齢の女性が「自宅の復旧の見通しがない。避難勧告が解かれたら、私は一体どこへ行けばいいのか」と心配顔で話します。
瀬戸会長は、仮設住宅の早期建設と被災住民の「相談窓口」を早急に設置してほしいと話していました。