しんぶん赤旗 2005年3月30日
マンション亀裂、断水「実態とあわぬ地震保険」
福岡市中央区
日本共産党の災害対策本部は27日、外壁に亀裂が走り、断水している福岡市中央区今泉の高層マンションを調査しました。
被害が大きかったマンションは、いずれも築5年から7年の高層建て。割れたガラスや動いた家具などで室内の散乱はすさまじく、また建物本体の損傷もひどく、外から室内が見えるほど壁が崩れています。多くの箇所に×型の亀裂も入るなど、「住みつづけられるのか」と住民の不安も高まっています。
マンション組合の理事長は、「住民にとっては、元の生活に戻れるかどうかが基準。復旧には億単位の費用がかかるのではないか」と述べ、地震保険でも被害補償のさいの判断基準となる「全壊」や「半壊」「一部損壊」という区分は、一戸建てではない都市型マンションの実態には合わない、と怒りをあらわにしていました。また、マンションに住む住民らも党の調査に、「うちも、ぜひ見てくれ」と声をかけるなど、深刻な現状を行政に伝えてほしいと訴えかけていました。
中央区今泉にあるマンション「JGM天神ロイヤル」では水道が止まり、日常生活ができない状態が今も続いています。
調査には、仁比聡平参院議員や県議、宮本秀国、星野美恵子両市議らが参加しました。