しんぶん赤旗 2005年3月27日
震災の人工島視察 護岸決壊、液状化も
日本共産党福岡市議団(宮本秀国団長、6人)は25日、福岡県西方沖地震で、建設中の博多湾の人工島(アイランドシティ)で仮設護岸が決壊した現場などを視察しました。
決壊したのは、幅約20メートルの仮設護岸の2カ所、長さ計約100メートルに及びます。人工島の西側の埋立地南端の仮設護岸です。
人工島を南北に走る道路の中間地点の交差点では、2車線の車道、歩道が約40メートルにわたって隆起し、数カ所で亀裂したほか、液状化現象で土砂が噴出した跡が見られました。道路下に埋設された導水管も破損し、導水への影響も心配されています。
その現場近くに立っていた鉄製フェンスは傾き、一部は「く」の字に折れ曲がりました。また、電柱や信号機がいくつも傾いたままになっています。
党市議団は、仮設護岸や道路隆起などの現場を訪れ、市港湾局の担当者から被災状況などの説明を受けました。
案内した市職員は、被災状況は「調査しないと分からない」と答え、復旧については、堤防内の土砂が出ないよう決壊部分を早く閉め切ったのちに調査をして、本格的に復旧すると説明。さらに、隆起した道路部分も調査しないと分からないとのべました。
この調査には、山田ひろとし衆院福岡2区補選候補も同行しました。