しんぶん赤旗 2005年3月23日
余震、雨 にじむ疲労 党ボランティア奮闘
連休が明けた22日、福岡県西方沖地震で約2千人が避難する福岡市では、雨の中を住民が疲労と不安をかかえながら平常生活にむけて動きだしました。
中央区の警固(けご)小学校体育館と隣の公民館では、約300人が地震から2日目の夜を過ごしました。同小から自宅マンションに戻った住民(56)は「壊れた食器や部屋中めちゃめちゃのものがやっと片付いたところ。食事はつくれますが、安心して寝るスペースがありません。今晩も体育館かも」と、疲労をにじませます。
午後4時前には震度4の余震があり、疲労に不安がのしかかります。
日本共産党中央南地区委員会には、「お手伝いします」のビラを見た住民から「ほんとうにいいんでしょうか」との電話が次々にかかり、青年らボランティアが駆けつけました。
二段重ねの和だんすが倒れたマンション4階の部屋は、69歳の夫、56歳の妻、30歳の娘の3人家族。
「とても動かせないところに、ありがとうございました。共産党さんの処置の早いのに感心しました」と語っていました。
マンション10階の部屋では、訪問した共産党ボランティアをすぐ中に入れ、「見てください」。
ガラス戸の食器棚が倒れ、足の部分が壁に突き刺さって、一人では動かせない状況で、激しい揺れを物語っていました。ボランティアがさっそく手伝います。
住民から「地震で壊れたごみを出したい」「次の不燃物ごみまで1カ月も待てない」の声が出ています。さっそく市・区に住民の要望を伝え、区の担当課長が「トラック4台持って、私が陣頭指揮取ります」とすぐ対応、行政も動きました。
地震災害ごみの回収をハンドマイクで知らせるボランティアに、住民から「ごみの出し方がわかりました。ありがとうございました」の声がかかりました。