しんぶん赤旗 2002年5月17日
前局長ら有罪判決 福岡市汚職事件で地裁
福岡市発注のポンプ場工事をめぐる汚職事件で、収賄罪に問われた前同市総務企画局長木山光蔵被告(五八)と、贈賄などの罪に問われた河本建設(現・九州総合建設)会長河本有満被告(七一)の判決公判が十六日午前、福岡地裁でありました。
谷敏行裁判長は木山被告に懲役二年、執行猶予四年、追徴金百万円(求刑懲役二年、追徴金百万円)、河本被告に懲役三年、執行猶予五年(同懲役三年六月)、法人税法違反(脱税)で法人としての河本建設に罰金千五百万円(同罰金二千万円)を言い渡しました。木山被告は福岡高裁に控訴しました。
他に裁判長は河本被告の手帳にあった現金授受を示すとみられる記載について信用性を認定。木山被告に「市民に多大な不信感を与え、厳しい社会的非難を免れない」、河本被告に「動機や犯行に何ら酌むべき余地はない」と厳しく指摘しました。