しんぶん赤旗 2006年2月5日
児童館設置の請願 「継続」扱いに
福岡市議会第一委員会は1日、「児童館の設置について」の請願審査を行いました。小学校区ごとに児童館の設置を求めている13団体、13万3505人からの請願です。
児童館は、児童福祉法で、児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、情操を豊かにするものとされています。すでに全国4600ヵ所に設置されていますが、福岡市にはわずか一つしかありません。
20年にわたって三十数万筆の設置を求める請願が出されていますが、市はその願いに背をむけ続けています。
この日、日本共産党の星野みえ子議員は、「他の政令市でも小学校区あるいは中学校区に設置されているところが多く、福岡市は政令市最悪である」と指摘、また中山いくみ議員も「子どもと青年に安全な居場所をつくり発達を保障するのが行政の責任。責任逃れは許されない」と述べ、児童館の設置を迫りました。
市側は、「公民館などを活用していく」と述べ、児童館を設置しない答弁に終始しましたが、委員会論戦と運動の結果、請願は「継続」扱いとなりました。
採択を求めて傍聴に駆けつけた人たちは「これにめげずに、運動を続けていきたい」と力強く語っていました。