しんぶん赤旗 2006年2月1日
「留守家庭子ども会」負担増 反対署名5万4000人に
福岡市が「留守家庭子ども会」(学童保育)の保護者負担を増やそうとしている問題で、これに反対する父母らの運動が広がっています。
市は「受益者負担」として現在のおやつ代などの実費負担の「会費」とは別に新たに利用料制度を導入する方針です。実施時期や金額は「検討中」として明らかにしていませんが、「9月から最高8,000円。平日6時までの延長や土曜日の開設も」などと報道されています。
保護者や指導員でつくる「福岡市留守家庭子ども会を考える会」は24日、市子ども未来局の荒瀬泰子局長に対し、利用料を導入しないよう求める要望書を提出しました。
集まった保護者らは「負担が増やされれば退会せざるをえない子どもの安全が守られません」」と訴えました。局長は「検討している段階」と述べました。
同会が市議会に提出している請願署名は保護者に広まり、5万4000人分が集まっています。1月22日の街頭署名活動でも1時間に350人が署名に応じました。
保護者からは「母子家庭なので困ります。不審者騒ぎもあり子どもが心配です」「値上げされれば預けられない。子ども1人で4時間留守番、テレビを見るしかなく、心身の成長にとって問題だ」「今だって指導員の残業代は保護者が負担している。市の財政の無駄を見直して」などの声があがっています。
会では引き続き署名集めや市長要請はがきなどに取り組むことにしています。