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議会報告

2026年6月議会

6月議会を終えて

2026年7月6日 日本共産党福岡市議団

福岡市の6月議会が18日に閉会しました。わが党は、提案された議案(議員提出分含む)33件中12件に反対し、市民の立場に立った論戦を展開しました。


中東情勢悪化の影響から暮らしや営業を守れ

中東情勢の悪化はさらなる物価高騰や資材不足を引き起こし、市民生活にも中小業者の経営にも大きな打撃となっています。わが党は、市が提案した「省エネ家電買い替え促進事業」は生活が困難な市民の願いに応えるものになっておらず、「やってる感」を出すためだけの事業であり、物価高騰対策として不適格であると指摘。給付金の実施や高齢者乗車券上限額の即時大幅引き上げなど、市民の可処分所得を増やす施策こそ行うべきだと要求しました。また、市が中東情勢の影響への対応として新たに行う中小業者向け「緊急融資」は不十分であり、直接支援策こそ検討すべきだと求めました。

さらにわが党は、今議会に中東情勢の影響を受けた中小業者等への支援を国に求める意見書を提案しましたが、自民党や維新の会などが反対し、僅差で否決されました。


正副議長職の「たらい回し」を厳しく批判

障害などで社会生活への適応が困難な児童生徒が受ける「通級指導教室」において「巡回通級」が4月から導入されましたが、拙速な実施により様々な問題が発生しています。わが党は、市が本来必要な専用教室を確保する気がなく、教育環境が悪くなることを保護者に隠そうとしていたことを、市が発出した学校向け通知を示して暴露。専用教室の確保と拠点校の増設、指導教員の増員をはかるよう求めました。

児童生徒が文化・芸術に触れることは重要ですが、市の子ども向け文化予算は一人あたりわずか500円以下でしかなく、学校での音楽鑑賞会等文化事業に対しても市は1円も出していません。わが党はこれらのことを暴露し、抜本的に予算を増やして、すべての子どもたちが年1回は「生の」文化・芸術に触れる機会を公費で保障すべきだと求めました。

市は博物館のリニューアルに際し、南側広場を「オープンスペース」化してカフェを設置し「24時間開放」することや、博物館利用客以外の観光客が駐車できる立体駐車場建設を計画するなど、文化拠点から「観光・集客拠点」への変質を狙っています。わが党は、今議会で提案されている防犯カメラの予算は広場の「24時間開放」を既成事実化するものだと批判。周辺住民や広範な市民の声を聞き、周辺住環境にも配慮した、真に市民が望む博物館リニューアル計画に見直すべきだと求めました。


人権・平和についてただす

わが党は今議会で人権や平和行政について、様々な角度で市の姿勢をただしました。

街頭でもSNSでも、外国人に対するヘイトスピーチなどが横行しています。理念法である国の「ヘイトスピーチ解消法」の限界を補うために、他都市では罰則付きルールを独自に定め、実際に差別抑制効果が出ています。わが党は福岡市でも同様の条例を制定するよう要求。また、市長を先頭に「差別は絶対に許されない」と発信し続けることや、子どもたちが人権侵害に対して傍観者にならないような教育を強めるよう求めました。

障害者に働く機会や職業訓練を提供する福祉サービスである「就労継続支援B型事業所」において、例外的であるはずの「在宅利用」を乱用し、給付金を不当に受け取る悪質な事業者が増えている実態があります。わが党は、利用者の「引き抜き合戦」が起こっていることを指摘し、丁寧に通所支援を行っている福祉施設を守るためにも、不適切な「在宅乱用」取り締まりの徹底を求めました。また、障害者の権利を保障するためにも、福祉施設への支援をつよめ、障害者現場で働く職員の処遇改善をはかるよう要求しました。

商業・公共施設における女性トイレの待ち行列を解消するためには、少なすぎる女性トイレを増やすことが必要です。わが党は、この問題は公衆衛生と人権に関わるものだと指摘し、国の新しい「ガイドライン」や他都市の取り組みなどを紹介して、市として女性トイレ行列解消のための包括的な施設整備方針をつくるよう求めました。

4月1日に市がSNSに投稿した自衛隊名簿提供の告知が、昨年の約2000倍も閲覧されています。わが党は、高市首相が「戦争できる国づくり」を強めるもとで、市が自衛隊への名簿提供を勝手に進めていることに対する市民の反発がこのような反響を生み出していると指摘。名簿提供を中止し、提供した名簿もすべて引き揚げるよう市長に迫りました。


重大な問題放置したままの「モラル・マナー」条例改正に反対

2002年に自民党などの有志議員が提案し可決された「モラル・マナー条例」は、「歩きたばこ」を禁止するだけでなく、「思いやり」「譲り合いの精神」「社会活動参加」など個人の認識やモラル、内心の自由に関わることを条例によって義務付けるなどの問題個所が含まれています。今議会に路上や公園等での喫煙の規制強化をはかる「改正」案が同じく自民党など有志議員から提案されましたが、問題個所についての修正は全く行われていません。わが党は、喫煙に対してしかるべき規制をはかることは当然だが、問題箇所を温存したままの条例改正には賛同できないと表明。修正して再提出をと求めましたが、提案者が再提出に応じなかったため、わが党は反対しました。


以上


暮らしと中小業者守る施策求め、博物館リニューアル計画と「モラル・マナー条例」についてただす(2026年6月10日 中山郁美市議の議案質疑)

ヘイトスピーチ規制条例、子どもの文化施策充実、障害者の権利守る施策求める(2026年6月11日 倉元達朗市議の一般質問)

女性トイレ行列解消求め、巡回通級を検証し、自衛隊名簿提供中止を要求する(2026年6月12日 綿貫康代市議の一般質問)

6月議会反対討論(2026年6月18日 堀内徹夫議)

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