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2018年予算議会

ロープウエー構想やめよ、保育所・財政問題をただす

2018年3月22日 星野美恵子市議の総会質疑

星野美恵子市議

日本共産党の星野美恵子市議は、2018年3月22日、福岡市の条例予算特別委員会総会の質問にたち、髙島市長のロープウエー構想、保育所に入れない問題、市財政のあり方についてただしました。


市長は昨年12月に博多駅・ウォーターフロント地区・北天神をロープウエーで結ぶ「スカイウエー構想」を「私の夢」だと言って打ち出しました。JR九州の社長によれば、この事業には100億円かかるとされています。

構想を検討しているウォーターフロント地区アクセス強化研究会は、「有識者会議」とされながら市の幹部が委員の半分を占めていることが質問で明らかに。市長の望んだお手盛りの結論が出される危険が浮き彫りになるとともに、研究会では「夢を与えるイメージを」「事業費以外の指標も」などと採算無視・導入ありきの議論が横行していることが暴露されました。

また、構想の前提として、30年後に現在の3倍に当たる16万人が1日に往来するという想定がなされており、星野市議は「水増しの数字だ」「30年後の政治・経済情勢など予測しようがない」と厳しく批判しました。

さらに、地震や突風での危険はないかと追及。強風への懸念からロープウエー建設構想が頓挫している東京のケースを示しました。

星野市議は、ロープウエー構想の中止と新年度の調査研究費(2000万円)の削除などを迫りましたが、市長は「引き続き調査・研究を進める」と答え、固執しました。


保育所入所の問題では、保育所になかなか入れず、やっと決まった保護者のケースを紹介。曙(早良区)の自宅から福重(西区)の保育所に子供を預け、粕屋町の職場に行く大変な実態を告発しました。また、別の保護者から寄せられた、「18箇所の保育所を見学したが、全て無駄となり、最終的には『どこでもいいから入れて!』と泣かされることになった」という悲痛な声を紹介しました。

星野市議は、現在の市の整備計画では追いつかず、市の土地の積極活用などで計画の抜本的な見直しを求めましたが、市側は「今後の『こども総合計画』で検討する」というだけで新年度の全員入所に向けて具体的な手立てを打とうとしませんでした。


市財政の問題では、市長は「市債が減った」と宣伝しているものの、実際には債務負担行為が市長就任以来年々拡大し1.4倍になっていることが質問で明らかになりました。市債と債務負担行為の借金合計は髙島市政第2期になって逆に増えています。

星野市議は、無駄な大型開発の路線をやめ、保育所・介護施設の増設など市民の暮らし応援に転換するよう迫りましたが、市長は現在の路線を「しっかり取り組んでいく」と答弁し、拒みました。


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