2017年予算議会
長住中央公園関連請願に対する反対討論
2017年2月23日 倉元達朗議員
わたしは日本共産党市議団を代表して、28年請願第20号「長住中央公園の速やかな再整備について」、28年請願第23号「長住中央公園の多目的広場としての存続について」について、いずれも委員会の審査結果に反対の立場で討論をおこないます。
両請願は件名の通り、長住中央公園をめぐっての請願であります。長住校区自治協議会を中心とする第20号の請願者は、地域でおこなった公園整備にかかるワークショップで決定したソフトボール場の廃止を主張しております。一方、長住ソフトボール同好会を中心とする第23号の請願者は、ソフトボール場の存続を希望しておりワークショップのやり直しを要求しております。つまり、同じ長住、もしくは周辺の住民同士の主張が正面からぶつかっているわけであります。
本来、仲良く暮らすべき地域住民同士が公園の再整備の方針をめぐって対立する状態は好ましくありません。従って、双方が真摯に話し合い歩み寄る、すなわち住民自治の精神でこの問題を解決することこそが求められています。そして、市は住民同士の話し合いを促進するため協力を惜しまないことが求められております。
そもそも、なぜこのような事態が起こっているのか。公園整備に責任を負うべき市長の強引なやり方に批判が上がり、住民の意見の相違に対しても調整が不十分であり、その点は総括が必要です。しかし、第四委員会での請願審査で所管の住宅都市局は、話し合いを勧めていくこと表明しました。この答弁を受けてわたしども共産党市議団は住民の話し合いでの解決を願い、この日の請願審査で結論を出さずに審議の「継続」を求めました。対立する二つの請願が求めるソフトボール場の「廃止」あるいは「存続」の結論を議会が出せば住民自治の精神に背くとともに、その後、話し合いはおろか、ますます双方の間に溝が深まるのは目に見えていたからであります。
しかしながら、現段階では議会での結論を出さない、すなわち「継続」審議というわが党の主張は数の力で退けられました。そして、採決になったため、共産党市議団はどちらの請願にも結論を出さない、あくまでも話し合いを続けるべきだとの意思を表明し、採決に参加せず退席しました。
したがって、請願審査において第20号は「不採択」、第23号は「採択」とすべきとした委員会での審査結果を出したこと自体にわが党は反対するものです。以上の理由から第20号、第23号の審査結果に賛成するわけにはいきません。
以上でわが党の討論を終わります。