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議会報告

2016年9月議会

九大箱崎跡地、学校エアコン、タラソ福岡の問題で市をただす

2016年9月13日 綿貫英彦市議の一般質問

綿貫英彦議員

日本共産党の綿貫英彦市議は、2016年9月13日、福岡市議会で、九州大学箱崎キャンパス跡地、学校のエアコンの運用、「タラソ福岡」存続の問題などについて一般質問を行いました。


九大箱崎キャンパスの跡地利用問題では、工学部跡地の一角で深刻な土壌汚染が発覚し、跡地の他の部分も汚染の可能性が高いことが九大によって公表されました。

綿貫市議は工学部跡地に関わって、専門家の意見も示しながら、徹底した飛散防止対策や、住民の要望にもとづいた周辺住宅地の井戸水調査を要求。

さらにキャンパス全体についても、土地利用の計画づくりと土壌汚染対策を並行して進める現在のやり方では、汚染の調査や対策がなおざりになると危惧する専門家の声を突きつけ、まず土壌汚染の調査と対策を優先すべきだと求めました。とりわけ跡地への箱崎中学校移転については、「汚染の恐れがない文系地区に」という有識者の声も紹介して、調査結果次第では位置を見直すことを提起しました。

他にも、グラミンハウスや三畏閣など貴重な近代建築物の保存を求めるとともに、樹木のさらなる保存、六角堂や周辺の樹木を守るために東西道路の計画見直しなどを提案しました。


学校のエアコン問題では、エアコンを6月に使ったり、28度未満で運転したりすると、教育委員会から報告を求められ干渉されるケースが複数の学校で起きている問題を取り上げ、「学校長の判断で運転しても差し支えない」ことを確認させました。

また、理科室などの特別教室や、不登校ぎみの生徒のためのステップルームのエアコン設置を求めました。

冬季の暖房使用について、綿貫市議は、高島市長が市内の学校を訪問した際に生徒から暖房使用を要望され「僕もそう思う」「教育長に使用をお願いしたい」と述べたと報道されたことを示し、教育長に要求したのかとただすと、市長は「寒い時はつけていいんじゃないか。検討をお願いした」と答えました。これを受け、綿貫市議は今年の冬から教育長に暖房使用を認めるよう求めると教育長は「しっかり検討している」と答弁しました。


臨海工場の余熱利用施設「タラソ福岡」(東区)の健康増進ゾーンについて、市は2017年3月末をもって廃止する方針を打ち出し、利用者から存続の請願が出されるなど廃止反対の声が広がっています。

綿貫市議は、「類似施設の増加」という市が掲げる廃止理由を検証し、温海水を使った施設は他にあるかとただすと、市内には他にないことが判明。

質問の中で、環境局長はこのゾーンについて「健康増進に一定の役割を果たしてきた」と認めざるをえませんでしたが、市は「老朽化して大規模改修が必要だが、事業者が撤退し、手を挙げる企業もない」としています。

綿貫市議は、事業を投げ捨てるのはPFIという民間任せの市のやり方が行き詰まったものだと批判。市民の健康増進のため市の直営で事業を継続するよう迫りましたが、副市長は「終了させていただく」と利用者の願いを冷たく切り捨てました。

質問には「タラソ福岡」を利用してきた人たちが多数傍聴に訪れ、終了後、「なぜ市長は答弁にも立たないのか」「一度でも施設を見るべきだ」など市長の姿勢に対し怒りをあらわにしました。

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