2015年6月議会
公共工事の建設労働者の賃金引き上げ、介護保険料引き下げなど求める
2015年6月22日 ひえじま俊和市議の質問
2015年6月22日の福岡市議会で、日本共産党・ひえじま俊和市議が香椎副都心公共施設の新築工事について議案質疑にたち、建設労働者の賃金の問題で髙島市長を追及しました。
「公共工事設計労務単価」は、公共工事の工事費の積算に用いるために、建設労働者の賃金の基準として国が定めたものですが、現実には、末端の下請労働者にはこの単価どおりの賃金が支払われていないことが問題になっています。
今回の議案は、国がこの単価を引き上げたことを市の工事契約にも反映させるための契約変更。また、市長名で単価通りの賃金とするよう業者に通知も出されています。
ひえじま市議は、通知の徹底と実際に重層下請の末端の労働者にまで適用されているかただしましたが、市は元請に指示するだけで、下請業者への徹底や実際の賃金の点検は何もしていないことが明らかになりました。
共産党市議団は6月9日に同工事現場に調査に入りました。ひえじま市議は、この調査にもとづき台帳に記された下請の労賃(1万6000円)が「公共工事設計労務単価」(1万7300円)以下であったことを追及しました。
また、現場労働者に知らせなければならないはずの、国の電話相談の案内チラシも現場になかったこともただしました(右上写真)。
通知や指導では改善されないことが明らかになり、ひえじま市議は、市の発注する工事での労働者の賃金を適正なものにする「公契約条例」の制定を迫りました。
市長は「引き続き研究する」とのべるにとどまりました。
また、この他、ひえじま市議は、高すぎる介護保険料の引き下げを要求。
人工島に高速道路を延伸するための議案についても税金のムダづかいだとして撤回を求めました。