2014年9月議会
髙島市長は即刻辞任を 市長の出張問題を追及
2014年9月9日 中山いくみ市議の一般質問
日本共産党の中山いくみ市議は、2014年9月9日の市議会で、一般質問に立ち、市長の旅行命令書などの資料を調査した結果にもとづき、髙島市長の出張問題などについて追及しました。
まず、東京への出張後、福岡に戻らずに東京に滞在したまま「公務」を終了し、「私用」に切り替えるなどのやり方が目立つことです。
東京で公務を終えてそのままプライベートに切り替え、その後何をしたのかがわからないということが2013年度だけでも9回、前もってプライベートで東京入りし公務に合流していることが8回もありました。中山市議は「民間企業ならあり得ない」と批判しました。
髙島市長は「公務外のことであり、記憶も定かでない」として何をしていたかは明言しない一方で、政財界関係者との「懇談やネットワークづくり、情報収集のため」であると答弁。「それならなぜ公務にしないのか」という中山市議の反論には答えることができませんでした。市長が写っている写真がテレビのバラエティ番組で放映(今年8月)されてしまった件だけは、芸能人と会っていたことを詳細に答弁しました。
公務出張でも、永田町―霞ヶ関―赤坂(福岡市でいえば「市役所―呉服町―博多駅」程度の区域)をタクシーでなくハイヤーを利用し、1日6万7,910円使っていることも明らかにしました。
また、昨年議会会期中にフィットネスクラブに行っていたことが問題になり、その際市長は「急な呼び出しに対応できるように市内にいた」と釈明しましたが、その日の夜には東京に行っていたことが判明しました。
中山市議は、2014年2月下旬の東京出張について詳細にとりあげ、市長が24日に「私用」で上京して前泊し、25日から公務で26日に福岡へ戻ったことが記載された旅行命令書を提示。「私用」のはずの24日に、東京で公務用のタクシーチケット(約9,000円分)を使った証拠をパネルで示しました。
市長は、24日については直前に「私用」から「公務」に変更したと説明しましたが、旅行命令書は変更されないまま出張後の2月28日付で市長が押印しています。5か月後の7月になってようやく文書が修正されました。
中山市議は、これらの不自然な点を指摘し、「私用の日に公用タクシーチケットを使い、証拠も残っているので、その私的流用を隠すために、後になって文書を改ざんしたのではないか」と追及しました。総務企画局長は「事務処理のミス」とくり返し、押印について市長は「多くの書類に押印をしており、個々の書類は日付まで覚えていない」「見落としていた」と平然と開き直りました。
さらに、24日が公務に切り替わったのなら、24日の上京用の航空チケットの領収証があるはずなのに、7月の修正時点でもそれが存在せず、領収証を添付しないまま旅費の追加支給を求めた事実が明らかになると議場からどよめきが起こりました。領収証を添付しないまま支給申請をした理由について「経理担当者の思い込み」だと局長が答弁すると中山市議は「まさに当て推量。考えられない」と厳しく批判。この領収証は8月になってから「3月領収分」としてJTBの名前で発行されました。
中山市議は、出張の正当性、公務と私的旅行の混同、公文書偽造などの疑惑をあげて「疑惑だらけなのに市長は自ら疑惑を明らかにしない。看過できない」として、地方自治法にもとづく百条調査委員会の設置を求めました。