2013年予算議会
移転する少年科学文化会館の民間賃借方式をただす
2013年3月19日 星野美恵子市議の総会質疑
星野美恵子市議は、2013年3月19日、福岡市議会の条例予算特別委員会で総会質疑に立ち、少年科学文化会館のホール存続について、高島市長を追及しました
市長は、六本松九大跡地に移転する同施設について、民間のビルに間借りする「賃借方式」を導入する案を発表
星野市議が直営建設よりも賃借方式の方が経費節減になるとされる根拠試算を明らかにせよと追及すると、こども未来局長は答弁を拒否。審議がストップしました
議事再開後、局長は「一定の前提条件をおいた内部資料で、いくつもの試算があり、精査する必要がある」としたうえで、「30年と仮定した場合、賃借なら260億円、直営なら300億円」と答弁しました
星野市議は、市長がすでに数日前からブログで「30年間で約40億円を節約」などと書いている事実をつきつけ、根拠を追及。市長は「たとえだ」「質が違う」などとまともに答弁できませんでした。こども病院移転のさいに建て替え費用を水増しした試算で人工島移転を決定した問題で、調査委員会から猛省を促されたやり方そのものだと星野市議から厳しく追及されると、市長は「配慮は必要だった」と言い訳しながらも、謝罪を拒否しました
星野市議は、公共の建物を70年活用する市の方針にのっとれば、30年間で比較するのは間違いであり、直営ならば償還後は負担が大きく減り、土地も残る事実をつきつけ、“間借り方式の方が安い”とあおる市の言い分を突き崩しました。そのうえで、公的な責任が保てず全国に例のない民間間借り方式をやめるよう要求。5万をこえた署名にこたえて、文化ホールと科学館を一体にした施設を、六本松に市が直営で整備せよと迫りました
星野市議は、市民サービスを切り捨てる「行財政改革プラン」についても質問。財政局と担当局の間でのやりとりを記録した「スプリング・レビュー調査票」を示して、市営渡船志賀島航路の全廃、特別支援学校のスクールバス指導員の民間委託化などで、住民の声や安全上の懸念を押しつぶして切り捨てを強行する市長・財政サイドの姿勢が浮き彫りになりました。星野市議はプランの撤回を求め、この中で、スポーツ大会開催補助金削減が撤回されたことが明らかになりました
民間の給与引き上げについて、市長は「市民所得の向上は特に重要」と答弁したものの、地元財界への要請は明言しませんでした。そして、市職員の給与削減を国が求めてきたさいに、全国市長会の声明とは逆に、高島市長が追随的な発言をしたことについて「デフレ脱却と逆行するではないか」と追及されると市長はまともに答えられず、「モチベーションや生活を考慮して検討する」と言わざるをえなくなりました
この他、星野市議は、市財政問題、元気臨時交付金を活用した市民施策の実現などをとりあげました。