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2012年度決算特別委員会(2013年10月)
中央ふ頭再整備問題、入札の総合評価方式の問題を追及
2013年10月8日 宮本秀国市議の質問
福岡市議会の2012年度決算特別委員会総会で、2013年10月8日、日本共産党の宮本秀国市議が質問に立ち、中央ふ頭の再整備問題などについて高島市長を追及しました。
市は中央ふ頭地区について「クルーズ受入環境整備事業」と称してバス駐車の場所確保などのための再整備をすすめ、同地区にある鎮西運輸と住友倉庫九州の立ち退きと建物の移転補償をしようとしています。
宮本市議は、どちらの企業の建物も半世紀近く経過した古い倉庫などなのに、破格の補償をしていると指摘。その上で、民間コンサルタントの試算を市港湾局がまともに検討せずそのまま追認しているのではないか、補償対象企業と談合できる体制になっているのではないかと追及しました。
特に、鎮西運輸については移転要請の書類も日付の記録もないことが判明。市が移転要請をしたとされる時期の1年前に、市が調査会社に補償費用の調査をさせていたことが質問でわかり、鎮西側への話もなく調査をするのは不自然だと指摘しました。
市長は「博多港長期構想」にもとづき、須崎ふ頭に「にぎわいのある街づくり」を進めようとしていました。ところが日清製粉を誘致して新工場が建設されたため、その計画が思うようにいかず、中央ふ頭などの再整備に力を入れざるを得なくなりました。市は「ウォーターフロント再整備推進準備室」をもうけ、博多ふ頭と中央ふ頭を一体に開発しようとしています。宮本市議は、外航クルーズの旅客数が市の目標通り2倍になっても、市の委託した調査の報告書からも収支や効果に疑問が投げかけられている事実を示して、中央ふ頭地区の再整備推進の抜本的見直しを求めました。市長は「ターミナル機能の強化に努める」などと推進に固執しました。
また、宮本市議は公共事業入札の総合評価方式についても質問しました。
宮本市議は平尾の雨水幹線工事をめぐり、共産党市議団に届けられたペーパーをかざし、漏れてはならない他社の評価点数が別企業に渡されていたことを示しました。財政局長は「入力のあやまり」だと答えましたが、宮本市議は「知的財産の侵害だという認識がないのか」と厳しく批判。評価点数の情報が財政局の契約課長に集中していることを明らかにした上で、第三者に秘匿すべき情報を漏えいさせてもノーチェックであり、悪用すれば不正が可能ではないかと追及し、総合評価方式のあり方を見直しするよう市長に求めました。
さらに、中園現副市長が契約課長当時、「21建設クラブ・福岡」という建設団体の集まりに講師としてたびたび呼ばれ、住宅都市局の部長時代にも同団体主催のボーリング大会で遊技を行っている事実を暴きました。利害関係者との遊技・ゴルフを禁じ、「市民の疑惑や不信を招くことがあってはならない」と定めた職員の倫理行動規準・条例に反すると追及。高島市長は「もてなしではない」とかばいました。