2013年6月議会
市立幼稚園全廃計画やめよ、待機児童問題、障害者問題ただす
2013年6月21日 中山いくみ市議の質問
日本共産党福岡市議団の中山いくみ市議は、2103年6月21日、福岡市議会で一般質問にたち、市立幼稚園の全廃問題などについて市長・教育長をただしました。傍聴席には父母ら幼稚園関係者が数多く詰めかけました。
中山市議は、この間おこなわれた各園での説明会やパブリックコメントでどういう意見が出たかを質問。「障害がある子を快く受け入れてくれた。大事な場をなくさないで」「関東から自主避難してきたが、途中入園を受け入れてくれて救われた」など涙ながらの訴えがあったことが明らかになりました。
また、市教育委員会は、説明会で実際の募集定員とは違う数を資料にのせ、わざと応募が少ないかのように見せようとしていました。中山市議は、関係者から再三訂正の要求があったのに、市教委が訂正をしなかった問題を追及。さらに廃園の方向を決めた教育委員会会議を非公開にしたことを批判しました。
これにたいし、教育長は「(資料は)事実に基づく」「非公開は適当」などと答弁し、市教委の不誠実な態度があらわになりました。
また、市立幼稚園の保護者からの面会の要望にたいし、高島市長が応じなかった問題では、市長は「まずは担当局が聞くのがルール」などと冷たくふみにじりました。「有名人には喜んで会っているではないか」と中山市議から厳しく批判され、市民の声を聞こうとしない姿勢が浮き彫りになりました。
中山市議は、市長や教育長には「子どもの最善の利益」をうたった子どもの権利条約の視点が欠落していると指摘。「提出される6万5000筆の廃止反対署名の声にこたえ、廃止検討をやめて拡充を」「行革プランから『廃止』を外せ」と迫ると、聞いていた人々から万雷の拍手がおこりました。
市長は「民間が担うことができるものは民間に」「廃園が適当と判断した」との従来の答弁を機械的に繰り返しました。
中山市議は、この他、障害者施策、保育所の待機児童解消を質問。
障害者問題では、移動支援に散歩などを加えること、知的障害者への支援の差別をやめること、精神障害者への運賃割引の実施、総合福祉法の制定などを求めました。待機児童問題では、企業参入など安上がりで無責任なやり方をすべきでないと追及し、こども未来局長は「福岡市では参入は認めない」と答弁しました。