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議会報告

2012年6月議会

箱崎ふ頭再整備の補正予算案 博多港大改造の引き金

2012年6月20日 宮本秀国市議の議案質疑

2012年6月20日、福岡市の6月議会が始まり、博多港のRORO船(荷を出し入れする大型クレーンが港に要らず、荷をつんだままの車で出入りできる船)を箱崎ふ頭に集約するため、道路改良やヤード(荷さばき場)などを整備する補正予算案が高島宗一郎市長から提案されています。これについて、日本共産党の宮本秀国市議が議案質疑を行いました。


宮本市議は、人工島から箱崎ふ頭に移すRORO船の船便や入港料・岸壁使用料が5年間の実績、今後の増収の見込みを質問。実績は伸びず、今後も具体的な増収の見通しがないことが港湾局長の答弁で明らかになりました。

港湾業界や学者などでつくる「博多港長期構想検討委員会」は2009年に「中間まとめ」を出しています。宮本市議は、今回の補正予算案はこの構想の第一段階の想定と同じであり、この構想通りにすすめば箱崎ふ頭は博多港全体の物流拠点として再編され、水面貯木場やふ頭北側の新たな埋め立てや専用道路整備など、数百億円規模の開発費用がかかることを指摘しました。「誰のための移転か」とただすと、局長は「経済活性化のため」などと答弁。宮本市議は「これまでも市はそういって開発に巨額を投じ、結局ふえたのは借金だけ。市民所得は下がり続けたではないか」と一喝し、「活性化するというなら試算を出せ」と迫りましたが、市は答えられませんでした。


同長期構想は箱崎ふ頭だけでなく、博多港沿岸部全体を大改造する巨大開発を盛り込んでいます。宮本市議は、同構想で、今後20~30年かけて須崎ふ頭の港湾施設・物流機能を、人工島と箱崎ふ頭に集中させ、須崎ふ頭や中央・博多ふ頭には人が集まるように公園・巨大歩道橋・幹線道路・鉄道などをつくろうとしていることを暴露。市が「尊重する」と言いつつ財政の見通しもないまま同構想を忠実に実行し始めていることを指摘し、物流貨物需要も落ち込み、市財政も逼迫しているもとで事業化は許されないと批判しました。

宮本市議は、大改造の引き金となる今回の補正予算案の撤回と、博多湾長期構想の白紙撤回を市長に求めました。これに対し高島市長は「港湾の機能強化にしっかりとりくむ」「構想は貴重な提言」などと答え、推進の姿勢を変えませんでした。


以上


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