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2012年12月議会
私立高校・九響への補助金削減やめよ 学校の修繕を抜本的にすすめよ
2012年12月17日 綿貫英彦市議の質問
12月17日の福岡市議会で、日本共産党の綿貫英彦市議は、高島宗一郎市長が検討している私立高校や九州交響楽団への補助金削減などについてただしました。
これは、福岡市の高島宗一郎市長が発表した、「行財政改革プラン(素案)」にもとづく検討項目の中で示されたもの。綿貫市議は、福岡市では高校生の53%が私学に通っており、公教育の重要な一部であることを示し、私学協会から市の補助金削減をやめるよう要望が出されていることを明らかにしました。
綿貫市議と懇談した私学の校長から「授業料滞納が増加している」「修学旅行の積み立てを削り旅行に行けない生徒もいた」などといった悲鳴があがっている実態をつきつけ、削減・廃止をしないよう迫りました。教育長は私学側から要望が出ている実態を無視し、「少額で効果は限定的」などと答弁。市長も検討対象にする考えを変えませんでした。
また、綿貫市議は、九州交響楽団への補助金の見直し検討について、現在支出の圧縮によって楽団員が2010年度から4人も減り、外部から演奏家を招いて対応している苦境をつきつけました。音楽文化の発展・振興に大きく寄与していることを市側も認めざるをえず、その補助金の削減は文化振興に逆行するものであり、やめるよう求めました。市長はこうした追及に何も答えられず、「全市的な見直しにあわせておこなう」と冷たく読み上げるだけでした。
綿貫市議は、他にもがん検診の自己負担の増額や65歳以上の公共施設の利用料金値上げなどの市民いじめ計画についてもただし、それらの撤回を求めました。
この他、香椎下原小学校・吉塚小学校でのコンクリート落下事故での市の対応を追及するとともに、松島小学校のプール改善、多々良中央中学校でのブロック塀修繕を要求。松島小学校については来年度の対応を約束しました。
以上